お酒にも強いが辛さにも強くなる!?
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とてもお酒に強い先輩
私が学生の頃に仲良くなった先輩が、
何故か普段は辛いものが全然ダメなのにお酒を飲むと辛さを感じなくなるという変わった人でした。
お酒を飲んでない時は少しでも辛いと口がヒリヒリすると泣きそうになるくらいです。
普通の人には辛さが感じない位でもその先輩の舌では感じるようで、
すごく味に敏感な人なんだなと思いました。
始めてお酒を一緒に飲んだ時はお酒が強い人なんだと思っていました。
ウィスキーや焼酎を水割りで飲むことは絶対になく、いつもロックで飲んでいました。
私が認識しているだけでも10杯以上は飲んでいたのですが、
顔色が変わることもなくいつもどおりだったのです。
お酒に強いだけじゃなく？
ある飲み会の時に先輩にお酒強いんですね！
というと本当は酔ってるよと言われました。
酔うと味覚がおかしくなると言われたんです。
最初は意味がわかりませんでした。
先輩の言うところによると、
普段ダメな辛いものが一切辛く感じなくなるということでした。
正直信じられませんでした。
普段ありえないほどの辛いもの嫌いなのに、
それがお酒くらいでどうにかなるわけないだろうと思っていました。
私が信じていないことがわかった先輩達が、
証拠を見せると店の料理に大量のタバスコをかけてその先輩に食べさせました。
先輩は何食わぬ顔で料理を完食しました。
普段の先輩ではありえないことでした。
証拠を見せると言われ
でも私は先輩たちにからかわれているのかと思いました。
お酒で味覚がここまで変わるとも思えないし、
私を騙す為に先輩が頑張って辛いのを我慢して食べてるんだと思い信じませんでした。
そこで先輩たちがさらに証拠を見せると言い出し、近所で有名な激辛ラーメンを食べに行くことになりました。
そのラーメンは辛いのが好きな人でも厳しいものでした。
先輩は全然酔っている風には見えずやっぱりいつも通りに見えました。
そのラーメンを最初に私が一口食べてみたのですが、その一口で口の中が痛くなって二口目なんてとても食べられませんでした。
ところが先輩はそのラーメンを普通に食べ始めました。
全然むせることもなく、
まるで普通のラーメンを食べるように食べるのです。
でも水代わりにビールを飲みながらです。
酔いが覚めてくると辛さを感じるらしく、
徹底的に酔っていないとダメだそうです。
結局先輩は普通に完食しました。
次の日先輩にこっそり一味をいれたうどんを食べさせたら泣いていました。
記憶もあるし人に迷惑をかけるわけでもないですが、こんな酔い方をする人もいるのかと本当に驚きました。