日本酒を飲む際のマナー違反9つと、お酌をする際の作法
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日本人は何でも道にしてしまうんだなぁ
武士道、茶道、華道、剣道、柔道、空手道・・・
等々、とにかく日本人は何でも道にしてしまう。
そのことがいろいろ問題も生んだりするみたいですが、
管理人はそのかんじはとても好きです・・・
まぁ、管理人が道を極める、みたいな一途なことができないから好き、ってのもあるとは思いますが。
ただ、調べてみると酒飲みのための、
「酒道」
ってのもあったみたいですよ。
酒の飲み方まで道にしちゃうのかい!いい加減にしろよ、日本人(笑)
例えば
席の座り方、
会の始め方、
お酒のつぎ方、
お酒をつぐ順番、
さらにはお酒の受け方、
まで道があるんですよ!
つぐ側だけでなく、受ける側にも道があるのが、いかにも日本ぽいですねぇ。
ま、そうはいっても酒道なんて堅苦しい、酒席なんて楽しければいいじゃない!
という人の方が多いでしょう。
管理人もとてもじゃないけど、酒道に沿って飲めと言われても困っちゃいます(笑)
とはいえ、あんまりかっこ悪く、品のない飲み方をしたくない、というのもそれはそうなんですねぇ。
今回は、日本酒を飲む時の、
最低限のマナー、
について書いていこうと思います。
これを押さえておけば、
飲み会でかっこよく見える・・・
いいですよね、そんなテクニック(笑)
マナー違反とされる行為の理由
今夜は無礼講だ!
という発言を真に受けてえらい目にあった、
なんて笑い話はよくありますが、
酒席でも最低限のマナーというものはあるもの。
日本酒を飲む際に、
マナー違反とされる行為を並べてみます。
1.人を不快にさせる、迷惑をかける行為
2.酒器を壊す危険性のある行為
3.美しさ(品位)に欠ける乱暴な行為
4.清潔感に欠ける行為
5.机や床などの室内の調度品、装飾を汚す可能性のある行為
6.日本酒の品質を損ねる行為
7.日本酒の温度を著しく変化させる行為
8.日本酒に異物混入する可能性のある行為
9.徳利を倒すなど祝儀や不祝儀両面にふさわしくない行為
いくつかは日本酒に限らず
お酒を飲むとき全般に
気をつけなければいけない行為になりますが、
特に1.は無作法の代表ですよね。
相手に酒を強要したり、泥酔したりするのがこれにあたりますが、
お酒の席はマナー云々以前に皆が楽しめるのが基本。
強要、泥酔なんかは他人に嫌がられる代表的な行為ですから、
自分や相手側双方の許容量を超えそうな時は、無理強いをするのはやめましょう。
また、酒席が開かれるのはいろんな場所があります。
気の置けない仲間とにぎやかに飲める場所、目上の人と少し真面目な話をするような場所、
それぞれでふさわしい立ち居振る舞いは、変わってきますよね。
それぞれのシーンでどのようにふるまうべきか考えることも、重要なことになります。
中には意外なものも?日本酒を飲む際のマナー違反
小さなおちょこにいっぱいにお酒を注ぎ、
「おっとっと」
なんて言いながら口から迎えに行く。
おちょこからグイッと一口で飲み切る。
酒の残りを徳利を振って確かめる。
ついやりそう、というか酒席で割と見る行為ですよね。
しかしこれらの行為はマナー違反かそうでないか、ということで言いますとマナー違反に当たります。
見た目にもあまり美しくないし、一気飲みは身体に負担をかけます。
まぁ、
絶対にやっちゃいけない!
とプレッシャーに感じるまで行く必要はないとは思います。
が、おちょこになみなみ注ぐのがマナーと勘違いし、毎回お酌をする際になみなみ注いで、
毎回口から迎えに来させるようにするのは、
これはよろしくない。
そういう意味では、
マナーがいい!マナーが悪い!と、
堅苦しく考える必要はないかもしれませんが、
知っておいて損はないですよね。
以下、具体的な
日本酒を飲む際のマナー違反となる行為、
を並べてみます。
1.一気飲み・一気飲ませ
これはもう、言わずもがな。
一気飲みを場を盛り上げるための芸のように考える人もいますが(笑)
体への負担が大きいのでやめましょう。
また、人に強要することは相手が嫌がるとか嫌がらないとか以前に、
「相手を大切に思っていない」
というメッセージになってしまいます。
2.逆さ盃
日本酒を拒絶する意思表示として、おちょこや盃を裏返しておくことを言います。
飲み口がテーブルに触れれば単純に不衛生ですし、
逆にテーブルを汚す可能性もあります。
相手によっては、絶交を意味すると取られる場合も。
3.持ち歩き
大勢の宴席で遠くにいる人にお酌をするため、手近な徳利をもって移動すること。
基本的にはお酌をしに向かった先にある徳利でお酌をしましょう。
持って移動するととり落としたり、こぼしたりする可能性もあります。
4.のぞき徳利
徳利の中をのぞき込み、日本酒の残量を確認すること。
異物が混入する可能性や、傾けてのぞき込むと中で日本酒が動き、熱燗の場合は冷めてしまう場合もあります。
ま、単純に見た目にもあんまりかっこよくないですしねぇ。
5.振り徳利
日本酒の残量を知るため、徳利を振ること。
のぞき徳利と同じく燗酒を冷ます可能性があること、見た目にも美しくない動作であることがマナー違反の理由です。
6.倒し徳利
これ、割とやる方もいるんじゃないでしょうか?
飲み終わった目印のためにと、徳利を横に倒しておくこと。
分かりやすいっちゃ分かりやすいですが、マナー的には決して褒められるものではありません。
残っている酒がこぼれる、徳利が転がって床を汚したり、徳利自体が破損する可能性もあるため。
卓上も乱雑になっちゃいますし、ねぇ。
7.あわせ徳利
徳利の中にちょっとずつ残っている日本酒を、一つの徳利にまとめる行為。
テーブルの上をスッキリさせるため、と気を使った行為なのかもしれませんが、
日本酒の温度や質が変化してしまうため、あんまりよろしくありません。
8.逆さ徳利
倒し徳利と同じような行為で、飲み終わった徳利を逆さにすること。
徳利の形を考えたら倒れて破損する可能性も高いので、
飲み終わった徳利は端っこに寄せておく、くらいにしておきましょう。
9.泥酔
あー、管理人は耳が痛い・・・
泥酔は何しろ周りに迷惑をかけます。
酩酊状態になって判断力を失い、
人に絡む、
乱暴を働く、
なんて可能性も。
何よりも、せっかくみんなで楽しい時間を共有していたのが、台無しになってしまいます。
お酌をするときの美しい立ち居振る舞い
さしつさされつなんて言葉もありますが、日本酒はお互いにお酌をしあいながら飲むのが、古来からのたしなみです。
お酒を注ぎあうこと自体がコミュニケーションにもなりますし、
和気あいあいとした雰囲気を作ることにもつながります。
このお酌を美しくできれば、
お、コイツできるな。
と思われること間違いなし(笑)
ぜひ、正しいお酌の仕方をマスターしましょう!
・相手にお酌をする場合
会話を楽しみながらも相手の盃を確認しておきましょう。
3分の1以下になったらお酒をすすめます。
女性の場合は銚子や徳利を右手で持ち、左手を下に添えて注ぎます。
男性の場合は右手だけでもいいですが、相手が目上の場合は左手を添えましょう。
注ぐ量は8分目まで。
盃いっぱいに次ぐのはマナー違反です。
飲みづらく、こぼして手を汚す可能性がありますからね。
「逆手注ぎ」と呼ばれる、手のひらを上に向けて銚子や徳利を持つ注ぎ方をする方もいますが、この注ぎ方は日本酒の場合不祝儀です。
また、テーブルの上に置いてある盃に、勝手に日本酒を注ぐのもマナー違反。
必ず一声かけてからにしましょう。
また、盃がそのままになっている場合は、ほかの飲み物をすすめてみましょう。
とはいえ、無理強いは絶対にNG。
お酒は楽しく飲むのが基本ですよ!
・お酌を受ける場合
お酒をすすめられた場合、無理に盃を干す必要はありません。
が、一口飲んでから受けるようにしましょう。
その際、盃をテーブルに置いたまま注いでもらうのは失礼にあたります。
必ず盃を手で持って受けましょう。
持ち方は、女性の場合盃の側面を右手の親指と人差し指で軽く持ち、左手を盃の底に添えます。
男性の場合基本的には片手で大丈夫ですが、両手で持つ場合は女性と同じように持ちましょう。
注いでもらったらそのまま盃をテーブルに置くのではなく、
一口飲んでから置くようにします。
注いでもらったら、注ぎ終わるくらいのころに必ずお礼を述べましょう。
その際に相手の盃があいていたら、返礼のお酌が必要か尋ねます。
お酌をお願いされたら、前述のような注ぎ方でお返ししてあげましょう。
日本人は昔からこのようなやり取りの中で、
互いの人間性を知り合い、関係をつくってきたのです!
まとめ
・マナー違反になるものは他人のためにならない行為、酒を変質させる行為
・マナー違反となる具体的な行為もいくつかあります
・お酒を注ぐ時は、注ぐ前に必ず一声かけましょう
・お酌を受けるときは、お礼の言葉を忘れずに!
マナーにガチガチに縛られる必要はありませんが、
どうせなら美しい所作で、
お、コイツやるな、
と思われた方がお得ですよね(笑)
せっかくなんで、今回書いたマナー、アナタの頭に入れておいてみてください!
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