実は日本人が苦手?なおもてなしの話-2 お店選びについて、おもてなしをするのは食べログじゃなくてアナタです
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食べ〇グで点数が良かったから?
この記事を読んでくださってるアナタも、食べ〇グのお世話になったことはあるかと思います。
いい点数のお店に行って、ここ美味しいなぁとか、次はだれかと来たいなぁなんて思ったこともあるでしょうが、
おもてなしの観点から言えば、ただ食べ〇グでいい点数のお店に連れて行けば大丈夫、というものではございません!
前回の記事でもお伝えしましたが、食べ〇グでどれだけいい点数を取っていても、お店はあくまでもホストではなくサービススタッフ。
デートや飲み会でゲストをおもてなしするのはあくまでもホストであるアナタ。
お店選びもおもてなしの気持ちでアナタがしっかり行う必要があります。
今回の記事では、デートや飲み会、接待でも使える、お店選びやお店を予約するまでの技術をお知らせしていきます。
全てを完ぺきにこなす必要はありませんが、相手を思いやる気持ちを持って、丁寧に実践していけば、アナタの評価が上がるのは間違いなし!周りのおもてなしと差をつけちゃいましょう!
事前のリサーチ
おもてなしを成功させるための第一のカギ、事前のリサーチは、大きく二つに分けられます。それは、「お店」のリサーチと、「ゲスト」のリサーチ。
まず、お店のリサーチは事前に下見をすることが大事。ランチタイム等を使って下見を行いましょう。以下の5つのチェックポイントを確認していきます。
予約電話の対応
「〇月〇日に〇名で予約をしたいのですが」と電話した際に、
「少々お待ちください、予約を確認しますから」
「あいにく満席頂いております」
こんな対応をするお店は考え物。
「ありがとうございます、少々お待ちください、予約を確認しますから」と、ありがとうございますの一言がまずほしいですね。
また、満席であっても、即答で満席と答えられるとお客としては少々寂しい。人気店で連日満席だったとしても、「少々お待ちください」と少し間を置いてから「満席頂いております」と答えてほしいですよね。
細かいところですが、こういった気遣いができるお店を選ぶことがポイントです。
玄関周りの清潔感、店の人の対応
実際にお店に行ったら、まずは玄関周りの清潔感をチェック。
これは間口が広い・狭いや新しい・古いに関係なく、隅々まで掃除が行き届いているかを確認しましょう。お客様を迎える心づもりができているか・・・が玄関に現れるからです。
次に、玄関から席に通されるまでのお店の人の対応。笑顔で迎えてくれるか、スムーズに席まで案内してくれるか、この2点をチェックしましょう。
席の配置
こちらは、席と席の間隔が広ければOK、狭いからOKといったものではないので、TPOに応じで使い分けましょう。
目安としては、席と席の間隔が狭いほど和気あいあいとした雰囲気になりますから、飲み会等の雰囲気に合わせて選びます。
また個室の有無の確認も大事です。個室がなくとも、フレンチのお店などでは他の客席から少し離れた場所に席を用意している場合もあります。
下見の際にそちらがいいと感じたら、本番の予約の際にその席を予約しましょう。
料理の味・飲み物・サービス
料理の味は基本的には主観で確認するしかないのですが、自分の好みよりもゲストが喜ぶかを基準に判断しましょう。
飲み物は種類ももちろん重要ですが、料理に対して値段のバランスが取れているか、ゲストをもてなすにふさわしいレベルかを判断します。
特にフレンチの場合は、やたらに高級ワインばかり並んでいるのもそれはそれで困りもの。予算を組むのが難しくなってしまいます。
サービスについて確認すべきは、スタッフの表情や会話。一例ですが、やたらにしゃべったり前に出るスタッフがいるお店はちょっと危険なんです。
こういったスタッフは自分がおもてなしをしていると勘違いし、おもてなしのトライアングルを崩す場合があるから。そのあたりも含めて、スタッフの表情や会話を見ていきましょう。
トイレの清潔さ、男女別かどうか
他がよくても、トイレが不潔なお店は、志が低いと言えます。「この店はトイレもキレイですね」と言われるくらいのお店を選びましょう。
また、重要なデートや接待で男女共用のトイレしかないお店は選ばない方が無難。ゲスト側の女性がトイレに立った後で、ホスト側の男性がトイレに立ったら・・・まぁ、あまりいい気はしませんわね。
これだけリサーチができればお店選びで間違うことはそうないでしょう。ぐる〇びの情報を鵜呑みにする前に、おもてなしの心でリサーチをしてみてはいかがでしょう。
食べ物の好き嫌い、可能であれば和食・中華・フレンチの中でどれが好きなのか、といった形でできるだけ具体的にリサーチします。本人に聞くのが難しければ、周囲の人に確認するのもいいでしょう。
しょっちゅうおもてなしを受けている人・・・良くデートに誘われる人や、しょっちゅう接待を受けるようなポジションにいる人・・・を誘う場合は、他の人のチョイスと被らないようなお店を選ぶのもポイントです。
格式ばったお店や、高級なお店が一切嫌いで、ざっくばらんなお店が好き、という人もいます。ただ、そうなるとどこまでざっくばらんにすべきかはちょっと困りますね。
その場合は、その人が普段行っているお店をリサーチして、そこと同じくらいのお店を選ぶようにしてみましょう。
念のためですが、お店選びはゲストのことを第一に考えるのが大前提。
ゲストが中華が大好きなのに、自分が最近中華をよく食べてるから今日はやめておこうなんてのは論外です(笑)
予約時に気をつけること
さて、お店が決まったら続いて予約をします。気取らないチェーンの居酒屋等でしたらともかく、大切なデートや飲み会、接待の際には、予約時にお店から聞かれたことだけ答えるのではなく、おもてなしのために必要な事をしっかり伝える必要があります。
予約の際に最低限伝えるべきは以下の4つ。
1.予約日時
2.人数
3.アナタのフルネーム
4.連絡先
ちなみに4.の連絡先はケータイ番号の方がベター。
なぜなら当日になってお店からお客様に連絡するべき緊急事態が発生する場合があるからです。
例えば突然店内に水漏れがあったとか、クーラーが壊れて営業できなくなったとか、そういったアクシデントがあった場合、すぐに連絡できるケータイ番号を教えておいた方がいいでしょう。
その他伝えるべき事項としては、
その会食の目的や、相手の業種
→デートで使うのか、接待で使うのかでお店の中で適する席が変わってきます。また接待の場合だと、例えば製薬会社の接待をしましょうという場合。
そのお店がよく接待で使われるお店であれば、近くの席で同じように製薬会社の接待が行われている、なんて可能性もあります。そうするとなんかヘンな感じになりますよね。
接待の場合であれば、最低限相手の業種くらいは伝えておくべきです。
終了時間
→時間について重要なのは、開始時間はもちろんのこと、終了時間についても伝えます。
相手の予定がつまっていて、早めにお店を出なきゃいけない、というような場合、終了時間を伝えていないと時間内に全部の料理が出てこない、なんてこともあり得ます。
メインの料理を食べてないのに時間終了・・・なんてことになったら、ちょっと悲惨ですよね・・・
参加人数
→接待や飲み会の場合で、参加人数が変更される可能性がある場合、考えられる最大人数で予約しておいた方が無難です。
後から人数が増えると入りきれない場合もありますので、あとから増やすより、減らす方がいいでしょう。
席次
→フレンチなのか、和食なのか、中華なのか。さらにお店によっても上座の場所は変わってきます。
接待であればゲストとホストの人数バランス、会社の飲み会であればどういった立場の人が来るのか、をあらかじめお店に伝え、どのような席順で座るようにするか相談しておくと、当日席に着くのがスムーズになります。
コース料理やワイン(お酒)の予算
→お店に予算を伝えてコースやワインの内容を決めておくのは基本です。ただし、全てを決めてしまっておくとゲストが押し付けられたように感じる場合もありますので、少しゲストが選べる余地を残しておくのが理想的。
例えば、コースのメイン料理を肉か魚か選べるようにしておく、ワインの予算を伝えておいて、その予算内に収まるようなワインリストをお店に用意してもらい、その中からゲストに選んでもらう、といった具合です。
また、使うのが高級店でドレスコードがある場合にはその旨ゲストに伝えておきましょう。
デートのサプライズで高級店に招待するのはいいですが、ドレスコードのあるお店にラフな格好で来させてはゲストに恥をかかせることになります。
サプライズも結構ですが、ドレスコードについては事前に伝えることがマナーです。
予約時にこれだけ確認しておけば、当日はもうもらったも同然です。
大手を振って、当日に臨みましょう!
まとめ
・おもてなしをするのは食べ〇グではなくアナタです!
・お店のリサーチと、ゲストのリサーチを行うようにしましょう
・お店を決めたら、お店がアナタに協力してくれるよう、いろいろ情報を伝えましょう
・ドレスコードがあるなら、ゲストには伝えておいた方が無難です
仕事をするときでも、段取り8割、本番2割なんて言われます。
お店選び、お店の予約がしっかりできれば8割おもてなしは成功したようなもんです!
次回以降で、本番、デートや飲み会、接待の当日についての解説を行っていきますよ~
ディスカッション
コメント一覧
メールありがとうございます食べログとか、最近よく気になって見たりしてますが、これを読ませていただき、大変参考になりました。人手不足で手抜きしてたところとか、もう一度、見直して見たいと思います。大変参考になりました。ありがとうございます
コメントありがとうございます!参考になったのならうれしいです。ちゃんとした記事を書いていたんだなぁという、自信につながります(笑)良ければ他の記事も読んでみてくださいね!