八海山、久保田、越乃寒梅。日本酒有名銘柄のランク違いの違い

2017年5月11日

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同じ銘柄でもいろんなランクがあるんです

八海山、久保田、越乃寒梅。
日本酒に詳しくない方でも名前くらいは聞いたことがあるであろう超有名銘柄。

清酒王国と呼ばれる新潟の中で30年近く第一線を走ってきています。

居酒屋で見かけるとテンション上がるおじさんをよく見かけるし、高いお酒だというイメージがなんとなくあるものの、

ある時は高いし、別のとこで見ると安かったり・・・なんて。

それはつまり、同じお酒の銘柄であってもランクが違うものがあって、それで金額が違うわけです。

有名なところでは久保田の百寿とか千寿とか。

へー、このお店久保田あるの、しかもこないだ飲んだのよりえらく安いね~、やっぱり久保田はうまいな~、

なんて言ってたら久保田の中でもランク低めのヤツだったりして(笑)

最初の3銘柄に限りませんが、同じ銘柄の中でもランクが違うものがあったりします。

その辺分からずに知ったかぶるとえらい恥をかく可能性があるんですね~。

今回は最初の有名銘柄3銘柄に限定してですが、どんなランクがあって、それぞれにどんな違いがあるのか、について書いていこうと思います。しかし、なんとも語呂のわりータイトルだな・・・(笑)

八海山

今回紹介する3銘柄の中でも、クラスの違いが分かりやすいお酒です。

「八海山らしさ」「新潟らしさ」といった統一感はあるものの、味わいに幅があるのが特徴で、

八海山だけで日本酒のコースがつくれる、という人もいるほど(笑)酒だけでも楽しめますが、食中酒としても優秀な銘柄です。

なお、ランク的には後ろに行くほど高くなりますよ~。

・清酒 八海山
丸い甘みの後にさわやかな酸味へ、最後は旨味へと味わいのリレーがあります。

計算されつくしたバランスで、比較的廉価な日本酒の中での一つの極致と言えるでしょう。

余韻は薄い甘味とさらさらした酸味が続き、突然辛みで終わります。

相性のいい料理は刺身、煮魚や焼き魚、寿司、豆腐、天ぷら、そば等々。
素材を生かしたシンプルでクオリティの高い和食に合います。あんまり複雑な調味をしていない方がいいかな~。

・本醸造 八海山
非常になめらかでふわりと浮いているようにかるく、すべるような飲み口。

辛口なのに柔らかく豊かな味わいの展開を見せ、さらりとみずみずしい余韻を残します。相性のいい料理は山菜、きのこ、そば、川魚の塩焼き、岩場の魚等。

脂のおいしさを引き出す力がすごいので、寒ブリやサバなど脂ののった魚にも合います。

・八海山 しぼりたて原酒 越後で候
まず口に入れた印象は、静かな口当たり。そこからアルコール感と甘味、酸味が一体となって口の中いっぱいに広がるお酒。

生酒ならではのフレッシュ感と、やや荒っぽい味わいの展開が楽しめます。

余韻は薄い甘味と強烈なドライ感が平行し、口中が渇くフィニッシュ。

料理に合わせる際は、アルコール度数が高いので簡単なつまみに合わせるも、寝酒にするもよし、って感じですね。

・吟醸 八海山
口当たりはなめらかで柔らかく、ふわふわと軽い中に味の要素が詰まっています。

米や麹からの上質なうまみを湛えながらみずみずしく体に潤いを与えてくれます。

相性のいい料理は活〆の新鮮な魚介を使用した刺身や特上寿司等。なんならお酒だけで飲んでても相当楽しめます。

・純米吟醸 八海山
軽くて淡い。のに、濃密でまとわりつくかんじもある飲み口です。

数あるお酒の中でも日本酒でしか表せない粘りのある不思議な感触があるお酒です。

余韻は静かでしっとり。割と料理を選ぶタイプのお酒で、相性がいいのは淡白な魚介を湯通ししたもの等。

ま、このお酒だけで十分幸せなんですけど!

・大吟醸 八海山
ふわふわ感と充実したまとまり感が同居しています。

なんなら水よりも軽く、そのはかない感触は空気のよう。

相反する要素が同居している感覚は、これはもう、飲んでみないと何とも。

言葉で表すのも最早野暮、というレベルのお酒です。
酒だけで楽しむのが良いですが、あえて合わせるとしたら鮮度の良いエビ、アワビ、ウニを蒸したもの。

合わせる料理もやっぱり高級品ですな!

久保田

キレイな酒造りの行きつくところを目指したお酒。
味わいはどれも素晴らしく、水のようにクリーンなお酒ですが、飲みなれないとランクごとの違いが分からなかったりします。

そこでどうするのかというと、料理と合わせてみること。そうすると違いが分かってくるというのが、不思議なところなんですね~。

・久保田 百寿 本醸造
さらりとしてみずみずしく、軽やかでキレがいい。居酒屋で手軽に飲むのにもいいお酒です。

余韻は非常に軽く、ドライになっていきます。
相性のいい料理は酢の物や枝豆、豆腐といった、居酒屋における前菜的な料理。

シンプルな料理と相性が良く、そばやたこわさといったわさびを使う料理や、焼きのりなども◎。

・久保田 千寿 特別本醸造
ふくらみと甘みを感じたあとに、目のつまった酸味が追いかけてくる。

米のうまみを感じると同時に、軽やかでドライというのが特徴です。余韻としては麹からもたらされるほのかなうまみが広がった後、ゆっくりと辛口へつながっていきます

。相性のいい料理は白身魚や川魚、夏から秋にかけての野菜、豆腐、山菜に合います。

わさびにもよく合うので、わさびを薬味に使うそばや板わさといった料理に合わせてみるのもいいですよ。

・久保田 紅寿 特別純米
こちらの特徴は、非常に練られた優しい味わい。

中盤から麹のきれいな甘味とうまみがより合わさった風味が出てきます。

余韻はミネラルを伴ったうまみが長いこと続き、カラっと透き通っています。

相性のいい料理は、干物、山菜、野菜、白身魚全般と幅広い料理に合います。

さっぱりした食べ物に合うので、肉に合わせる場合は脂身の少ない部位がいいでしょう。

・久保田 碧寿 純米大吟醸(山廃仕込み)
一口飲めばしっとりと体にしみわたります。

さらりとした軽さの中に酸味とほのかな甘みがしばらく続くんですね。

余韻は潤い感のある優しい味わいが長く続き、甘い香りが残ります。例えるならふわふわとしたロールケーキやバウムクーヘンみたいなかんじ。

合う料理は幅広く、白身魚や青魚、エビ、カニ、鳥、天ぷらに合います。

これだけ幅広い料理に合うのは、大吟醸酒には珍しいんですよ!

・久保田 翠寿 大吟醸 生酒
第一印象は、瑞々しさと軽快感のある酸味。

そのくもりのなさは、雪解け水をそのままお酒にしたかのよう。余韻は淡く澄んだ辛口感のフィニッシュ。

最後にわずかにもろみの香りがある以外は何も残りません。

合う料理は刺身、寿司、そば、そうめんやおでん等。

甘味のある肉料理全般にもよく合います。

・久保田 萬寿 純米大吟醸
酸味と甘みがあるかないかのぎりぎりの淡さで精妙なバランスを保っています。

いろいろな酒を飲んだ人々の到達点ともいえ、極限までの軽さ、淡さに様々な味わいの要素がちりばめられています。

余韻はほのかな香ばしい味わい。様々な料理に合い、料理との距離感を保ちながら料理を引き立てるお酒です。

魚全般、野菜全般に合い、さらに植物性の油に対応できるため、天ぷらや鉄板焼きとの相性も最高。

越乃寒梅

越乃寒梅の特徴は、飲めばわかるその感性の高さ。天才が造る、渾身の酒の手本といえます。

味わいの打ち出し方には多少の差異があるものの、ランクの高いお避けであればあるほど、飲んだ瞬間の感動させる力に満ち満ちた銘柄です。

・越乃寒梅 白ラベル
緻密な設計図通りなのかと思わせるような、計算された展開の味わいで、酸味と甘味、旨味の現れ方のバランスがとてもいいです。

しっとりして静かで軽く、あと口は辛口ですが舌を休ませる潤いがあります。

相性のいい料理はわさびを薬味に使う料理、居酒屋の前菜的な料理等。

・越乃寒梅 特別純米酒 無垢
とろみとなめらかさが同居し、しっとりとした甘味と旨味が融合した味わいがベースとなり、舌の上に広がっていきます。

余韻は甘味とシャープな辛口が共存。
淡水魚やイカ、貝類の塩焼き、その中でも特にバターを使った魚介料理に向いています。

・越乃寒梅 特別本醸造 別撰
みずみずしさと軽やかさ、角のなさが印象的なお酒。

なめらかで繊細な旨味がほのかになが~く続いています。非常に辛口で切れの良いフィニッシュが訪れます。

相性のいい料理は発酵したうまみのある料理。

・越乃寒梅 吟醸酒 特選
とろみが強く、ふるふるとしたゼリーのような感触があります。

酸味を主軸にした旨味があり、余韻は柔らかな潤い感に加え、旨味と酸味を伴った辛口感が同時進行できます。

相性のいい料理は、タイ、伊勢エビ、キノコ、タケノコ等々。

・越乃寒梅 純米吟醸酒 金無垢
最初は下の上にとろりと丸く浮かんでいるような感触。

その後はアルコール感と甘味、酸味と旨味が同時に広がっていきます。

余韻は晴れ晴れとした空気のように澄みわたり、最後はきれいな辛口感で終わります。

相性のいい料理は塩釜焼き。酒だけでも楽しめるお酒です。

・越乃寒梅 大吟醸 超特選
穏やかな口当たりで、味の展開に空白の時間があるお酒です。

これを、「舌の上での滞空時間が長い」と表現するんだとか。オシャレ!感触や味わいのバランス、さらに柔らかさや辛口感の融合が見事。余韻にもしっとり感とドライ感の共存が楽しめます。

料理との相性は、旨味のある食材をさらに凝縮させたような料理、例えば焼きガニなんかや、テリーヌのような複雑な味付けで魚介の旨味のある料理にも合います。

これが案外デザートにも合うんですよ~。

・越乃寒梅 特上酒
アルコールを感じさせない柔らかさがあり、舌の上に乗せている間はふわっとした軽やかさがあります。

味わいの調和がとれており、酸味があるのにみずみずしさとしっとりとした潤い感が共存しています。

これはもう、料理に合わせず、酒だけでこの不思議な感触を楽しむべきです!

まとめ

・同じ銘柄でも、ランクによって味わいの違うお酒があります。
・八海山は、大吟醸、純米吟醸、吟醸等。
・久保田は萬寿 純米大吟醸、翠寿 大吟醸 生酒、碧寿 純米大吟醸(山廃仕込み)等。
・越乃寒梅は特上酒、大吟醸 超特選、純米大吟醸 金無垢等。

いいお酒が飲みたいなぁ!い~ぃお酒が飲みたい!!(笑)

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