お酒を飲んで吐いたら血が混じっていた!病気!?吐血の原因3つ

2017年4月28日

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辛い時にお酒を飲むときもあるさ・・・

楽しい飲み会、楽しいお酒ももちろんありますが、

楽しいばっかりとはいかないのがなかなかつらいところ。

仕事がうまく行かない、
人間関係で悩みがある、
恋人とケンカしてしまった、
等々の嫌なことがあった時、

良くないことだと分かっていても、お酒でストレスを解消しようとするときはあると思います。

周りの人は理解してくれない、ありのままの私を受け止めてくれるのはカクテルグラスだけ・・・

みたいな。いや、イメージですけど(笑)

で、嫌なことがあった時にストレス解消に飲んだりすると、ついつい飲みすぎてしまうもの。

特に普段飲み慣れない人だと飲みすぎてしまう場合が多いんじゃないでしょうか。

そして家に帰り、気持ち悪くなってトイレに嘔吐・・・

はぁ、何してるんだろう、なんてまた自己嫌悪におちいりながら便器の中を見ると、

赤いものが混じっている・・・これって、血!?

そんなことがあったら、不安になってしまいますね。

病気!?とか、どこかぶつけた!?とか、なんか変なもの食べた!?とかね。

今回は、お酒を飲んだ際に吐血してしまった場合の原因と対策について書いてみたいと思います。

吐血の原因1:何度も嘔吐を繰り返し、食堂下部~胃上部が傷つく場合

マロリー・ワイス症候群と呼ばれる症状で、何度も嘔吐を繰り返すことで、

食堂下部~胃上部に傷がつく場合があり、その傷から出血し、吐血というケースです。

少量の血であれば自然治癒しますが、

万一大量の出血があった場合ショック状態になったり、病院で輸血の必要があります。

ほとんどの場合は数日経過観察をすれば治りますが、

100%治るわけでは無いので、不安であれば病院に行ってください。

例えば飲み会中気持ち悪くなってトイレに行き、個室でうずくまって何度も吐いていると、

何度目かに吐いたとき血が混じっていた、

なんて場合このマロリー・ワイス症候群である可能性が高いです。

体育会系の新入生とか、新人のホストが、

吐くまで飲め、血を吐くまで飲め!!

とか言われたりするそうですが、飲み過ぎて吐き過ぎるとマジで血を吐きますので、やめましょう。

ひどい時には相当量の血を吐いて、死に至るケースもあるんですから。

まぁ、95%の人は血を吐くまで飲め!!なんて飲み方しないと思いますけども・・・

吐血の原因2:お酒を飲んで胃が荒れる場合

お酒を飲むと、アルコールがまず胃から吸収されます。

アルコールは刺激物なので、その際に胃を刺激するんですね。

通常であれば吐血するほど胃を刺激するようなことは無いのですが、

いつもより余計に胃を刺激する場合が二つあります。

一つは強いお酒を飲んだ場合。

これは想像しやすいと思うのですが、

もう一つの場合が、空っぽの胃にお酒を流し込んだ場合。

すきっ腹にお酒を流し込むと酔いやすい、なんて話を聞いたことがあるかもしれませんが、

これは空っぽの胃にお酒を入れると、

胃に食べ物が入っている時の1.5~2倍の速さでアルコールを吸収するから。

そうなるといつもより余計に胃を刺激するんですね。

下手をすると粘膜を傷つけ、

血が出る場合があり、これが吐血の原因となります。

さらに言えば、いつもより早くアルコールを吸収するため、

肝臓にも負担がかかり、お酒を飲んだ後に吐きやすくなる、というおまけつき。

うーん、恐ろしい。

これらの、胃の粘膜が急激に痛むことを急性胃粘膜病変と言います。

急性胃粘膜病変とは、胃の粘膜に浮腫(水分が血管から組織に移行し、体組織に含まれる水分量が増加した状態)、

びらん(皮膚や粘膜が浅く欠損した状態)、出血がみられるもので、

ひどい場合には潰瘍(皮膚や粘膜が深く欠損した状態)が発生します。

みぞおちあたりの痛みや、胃のあたりの膨満感、むかつきや嘔吐、吐血を伴います。

つまり、お酒を飲んだ後に吐血した場合は、この急性胃粘膜病変を起こしている可能性があります。

軽いものであれば少し休めば治りますが、

潰瘍ができてしまった時には、ひどい時には入院して手術をしたり、

食事をとらず点滴で栄養補給をしなければいけないケースもありますので、注意が必要です。

吐血の原因3:お酒以外の原因で胃が荒れる場合

この急性胃粘膜病変、もちろんアルコールが原因で起こるケースもあるのですが、

それ以外にも原因は考えられます。

例えば食中毒、

インフルエンザ等の感染症、

アレルギー性胃炎等が考えられるのですが、

中でも現代人に最も多く考えられるのが、ストレスです。

ストレスが原因で胃が荒れる理由については次のように考えられています。

1. ストレスが脳に伝わる
2. 脳が胃酸を分泌する信号を送る
3. 同時に、胃粘膜の血流が減少
4. 胃酸の量が増え、粘膜の血流が減少するため、胃粘膜が荒れる

ストレスで、胃が痛い・・・なんてこともあるかと思いますが、

それにはこのような原因があったんですね。

そこで話は戻りますが、お酒を飲んで吐血する場合、お酒を胃が吸収する際に、

胃の粘膜を傷つける急性胃粘膜病変が原因の一つという可能性があるという話でした。

もちろんその際に、空っぽの胃にお酒を流し込む等の要因も考えられるのですが、

もう一つ考えられるのが、ストレスですでに胃が荒れていた場合、ですね。

仕事がうまく行かない、人間関係で悩みがある、恋人とケンカしてしまった、

なんてストレスですでに胃が荒れていて、

そこにお酒を入れるわけですから、胃にかかる負担はかなりなものなわけです。

ここでさらにストレス解消だからということで大量に飲んだり、

強いお酒を飲んだりすると、さらに胃が荒れるわけです。

例えばインフルエンザにかかっていて胃が荒れている状態であっても、

インフルエンザにかかった状態でお酒を飲もう、という人はそうはいないと思います。

ですが、ストレスからお酒を飲んでしまう、というケースは充分あり得ますよね。

そう考えると、ストレスとお酒というものは、

胃が荒れる原因として非常に複合しやすいもの、と言えるでしょう。

胃や肝臓に負担のかかりにくい飲み方

言い古されたことではありますが、

胃粘膜に負担がかかりにくくするためには何か食べながら飲むことが重要です。

前述したように胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、

胃に何か入っている場合の1.5~2倍の速度でアルコールが吸収されるため、

何か食べながらお酒を飲むだけで胃への負担は軽減されます。

また、肝臓がアルコールを分解する際にはビタミンやたんぱく質が必要になります。

つまみを食べずにお酒を飲むとこれらの栄養素が不足し、

肝臓に負担がかかることで体調の悪化や嘔吐につながるんですね。

なにか食べながら飲む際には、その辺の栄養素を考えてつまみながら飲むと、

嘔吐、あるいは吐血につながる胃や肝臓にかかる負担が減っていくわけです。

お酒を飲んでいるときに食べるといい食べ物はこちら
お酒と一緒に食べるといい食べ物7選(1つ目~3つ目)
お酒と一緒に食べるといい食べ物7選(4つ目~7つ目)

また、食べながら飲むことで、お酒だけをずっと飲み続けてしまうことを避けられます。

少し飲んでは何かを口に入れ、また少し飲んでは何かを口に入れ、

というリズムでお酒を飲むことで、お酒の吸収をゆっくりにし、

胃や肝臓への負担を軽減し、全体の酒量も抑えることが可能です。

ストレス解消にお酒を飲むことを、否定はしませんが・・・

多くの場合はお酒を飲んだ後に吐血したとしても自然治癒するとはいえ、

体に負担がかかっていることも事実。

お酒を飲む際は、できるだけストレスの無い状態で、気心の知れた仲間、家族、恋人なんかと、

楽しいお酒を飲むことを心がけたいものです。

とはいえこのストレス社会、なかなか楽しいばっかりとはいきません。

時には一人で、ストレスや嫌なことを忘れるために飲むこともあるでしょう。

管理人もそういうことはあります、全部飲んで忘れてしまえ!というような日が(笑)

当然、ストレス解消にお酒を飲むことを、絶対にやめろなんて言うことはできません。

が、ただでさえストレスで胃が荒れているところに、無茶なお酒の飲み方をして吐血、

なんてさらに自分をいじめる必要もないと思いませんか?

ストレスに耐えた自分へのご褒美として、

ゆっくりおいしいおつまみを食べながら、おいしいお酒を飲む、

というようなお酒との付き合い方を考えてみてはいかがでしょう。

管理人も、極力そのように心がけます(笑)難しいけどねー!

ストレス解消でお酒を飲む際に気を付けるべきことはこちらから!
お前の酒は悪い酒だよ・・・と言われないために。お酒によるストレス解消時に気をつけること!

まとめ

・嘔吐物に血が混じっている原因の一つは、マロリー・ワイス症候群
・お酒を飲んだ際に、胃粘膜が荒れることも原因の一つ
・胃粘膜が荒れる原因は、ストレスも考えられる
・ストレスで無茶飲みすると胃に負担が!楽しくお酒を飲みたいですね
吐血は少量なら自然治癒するのは間違いありませんが、

量が多かったり不安な場合は必ず病院に行ってくださいね!

とはいえ、体をいたわって、おいしくお酒を飲み、吐血しないのが一番です!

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