お酒飲んでる方が気をつけて

2020年1月15日

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飲めないのになぜか飲み会に来るAさん

私の同期のAさんは、普段はべらんめえ口調で威勢がいいのに、お酒をまったく飲めません。

新年会や忘年会、同期会には必ず参加していますが、部内のちょっとした飲み会や『帰りに一杯どう?』なんて時は流石誘っちゃダメなのかと思ってたら『俺も行く〜』と自分から付いてきます。

Aさん自身気さくな人なので、自分さえよければこちらは一向に構わないのですが、流石にワリカンは申し訳ないので、Aさんだけ500円引きです。

お酒飲んでる側としては、みんなでワイワイ飲んで楽しんでるのに、飲めない人って何が楽しいんだろうって思います。

たかが500円引いてくれても、決して得したって額じゃないですから。

だけどAさんの様子を見てると、別に退屈そうにしてる訳でもないし、むしろ楽しんでて、二次会があれば大抵一緒です。

ちょっと気になって『何でいつも付いてくるの?』とお酒飲んでる時に聞いてみました。

Aさんがついてくるのは・・・

そしたら『酔っ払ってく姿って見てて楽しいぜ』だそうです。

『例えばたった今だよ。普段は上司どころか後輩にだって言わなきゃいけない事言えないお前が、こんなぶっきら棒な質問してくるだろ?』

『酔っ払ってる人って、普段と違う姿を見せてくれるので、それがたまらない』

んだそうです。

絡んでくる人の側に行かないし、寄ってきたら逃げるんだそうで、最悪絡まれたりしても、酔っ払いがシラフに絡んできても、最初から相手にもならないし、大体翌日には謝りに来るんだそうです。なるほど躱し方は慣れてるって訳です。

それだけで、そんなに楽しいんでしょかね?

Aさん曰く

『人が失敗する姿が最高のスパイス

なんだそうです。

毎回毎回そんな場面に遭遇出来る訳じゃないらしいですが、

フラフラになってコケちゃう人、

調子に乗って上司に暴言吐いちゃう人、

泣いちゃって何が何だか分からなくなる人、自分の秘密をバラしちゃう人、

告白して玉砕する人、

そこはもうドラマ観てるよりもよっぽどドラマチックだそうで『素面で観れないなんて、逆にもったいないぜ』だそうです。

飲み会で素面なことの更なるメリット

それから酔っ払った上司を介抱したり、タクシーまで送り届けたりすると、翌日の昼飯ご馳走になったりする事も有るし『そういうの繰り返してると、可愛がって貰えるんだよ』

と言ってました。

確かに自分がもし上司なら、飲み会終わりに店の前でキャッキャって騒いでる連中よりも、タクシーのドアまで送り届けてくれて『お疲れ様でした』なんてシラフで言ってくれる部下の方が可愛いとは思うだろうな。

それ聞いて以来、Aさんの前では深酒しないようにしてます(笑)

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