「お酒が苦手!」で意気投合。目指すは結婚へ!
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お酒が苦手で、奥手だけど、合コンへ
私は男のくせに、お酒がとにかく苦手で、
飲み会には参加するものの、いつも端っこの方で大人しく過ごしているタイプでした。
加えて私自身、あまり異性と接点を持つ生活が送れていなかったので、
正直、恋人なんて雲の上の存在のように感じていました。
結婚なんて、想像もできません。
しかし、友人の一人が結婚をしたことを境に、自分も変わらなきゃ! と思い、今まで断っていた合コンに参加してみました。
とは言え覚悟だけでどうにかなるものでもなく、私は案の定、端っこの方でぼーっと過ごしていました。
周りがお酒を何杯も飲む中、私は一杯のグラスに注がれたビールをちびちびと、長々と飲んでいました。
目の前に、同じような女性が
しかし、ふと顔を上げると、そこに私と同じようなことをしている(ように見えた)女性がいました。
勇気を振り絞り、話しかけていると、どうやら彼女も私と同じ、お酒が弱いタイプの人間。
しかも、私と同じような理由で合コンに参加したとのことでした。
それを知った途端、私の口は恐ろしく軽くなりました。
「お互い、うまくいかないもんだね」
などと楽しく談笑し、気がつけば意気投合。
周りはお酒に強い方ばかりでしたので、私とその女性は、
必然的に話し相手が見つからず、会話に飢えていたのかもしれません。
ですが、そのおかげで、私たちは互いにべらべらと……
それはもう、お酒が飲めないことから始まる様々な不満を口にして、頷きあったり、笑いあったりしました。
お酒が飲めなくても、これだけの会話ができるということに私自身驚き、
そのまま勢いに乗って、ラインのIDを交換。
更に、その女性は喫茶店巡りが趣味だと話していたので、今度、二人で喫茶店に行く約束まで取り付けました。
「酔った勢い」ではないかも
恐らく、私がここまで勇気を振り絞ったのは、人生初です。
無論、互いに酒をそんなに飲んでいないのですから、「酔った勢い」では通用しません。
そういう意味では、私たちは、純粋に気持ちを伝え会えたのかな、と思います。
そして現在、無事にお付き合いすることができた私達の最近のブームは……酒蔵めぐりです!
私たちは二人とも、「酒は苦手だが、飲める人は格好いい」と思っていましたので、
付き合った当初から「酒に強くなろう!」と意識を共有していました。
訓練の成果は……まぁ、ほどほどに出ていますが、残念ながら私よりも彼女の方が酒に強くなってしまい、少し悔しい思いをしています。
今はお酒が好きな理由
しかし、私は今、お酒が大好きになりました。
何故かというと、お酒に酔った彼女が可愛いからです。
もう本当に可愛いです。
とろんとした目で、恥ずかしげもなく愛を囁いてきます。
素面でそれに答えるのは難しいので、私もお酒を飲んで応えますが、
その時の幸せといったら、表現できないくらいのものがあります。
お酒が苦手で意気投合した私たちですが、今はお酒を飲むことで、より深く繋がっている。
私たちは、酒に縁があるようです。
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