カクテルの分類と、初心者向けカクテルの選び方!
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カクテルってどーやって選ぶの?
カクテルにはものすごくたくさんの種類があります。
その中にも分類がありまして、例えば飲むのにかかる時間、飲む時間帯、作り方のスタイル、出来上がりの温度によって分類するやり方があります。
これらの分類を覚えておくと、シチュエーションやTPOなんかで飲むカクテルを飲み分けることが可能になる、というわけ。
知らないカクテルであっても、名前や分類によって、例えばこのカクテルは食前酒にいいみたいだから食前に飲もうとか、
ちょっとだけ飲んで帰りたいから、このカクテルにしておこう、なんてなことも可能になるということ。
一緒にバーに行った女の子に知ったかぶりたい、という方もいるのでは?(笑)
今回はカクテルの分類について書いていこうと思います。
あくまでも基本的な分類なので、ここに書かれた知識をひけらかす際は、相手がカクテルに詳しくないことをよく確認してください(笑)
飲む際の所要時間による分類
当然の話ですが、カクテルをそのまま置いておくと変質します。
氷が入っていれば氷が解けて薄まるし、長いこと置いておけば温度も変わって口当たりも変わるでしょう。
カクテルを一番おいしい状態で飲むために、飲むのにかかる所要時間で分類する方法があります。
Short Drinks(ショート・ドリンク)
名前の通り短時間で飲み切りたいカクテルのこと。
作るときに氷などで冷やされているため、グラスに氷は入れておらず、10~15分くらいで飲み切らないと冷たさがなくなりおいしさが損なわれてしまいます。
カクテルグラスやリキュールグラスに入っており、分量は3~4口くらいで飲めるようになっています。
代表的なショート・ドリンク:マティーニ、マンハッタン
Long Drink(ロング・ドリンク)
大き目のタンブラーやコリンズグラス等、大きいグラスが使用されます。
氷と冷えたソーダなどが入っており、時間がたっても極端に損なわれず、ショート・ドリンクよりも時間をかけて飲めるカクテルになっています。
代表的なロング・ドリンク:トム・コリンズ、シンガポール・スリング
飲む時間帯による分類
カクテルには食前酒として食欲を高める効果があるもの、食後酒として食事の満足感を与えてくれるもの、眠る前に飲むとリラックス効果を与えてくれるものがあります。
そういった、飲むタイミングの違いによって分類するやり方もあります。
Aperitif Cocktail(アペリティフ・カクテル)
こちらはいわゆる「食前酒」。
食欲を高めるため、比較的アルコール度数の高い辛口のショート・ドリンクが使用されます。
代表的なアペリティフ・カクテル:マティーニ、ギブソン
Digestif Cocktail(ディジェスティフ・カクテル)
ディジェスティフというこの舌を噛みそうな言葉は、フランス語で「食後酒」のこと。フランス語か、どおりで・・・
食後に飲むものなので、消化を促進させながらも食事の満足感を与えるという使命を帯びてますので、比較的甘口のもの、アルコール度数が高いものが選ばれます。
アフター・ディナー・カクテルと呼ばれる場合も。
代表的なディジェスティフ・カクテル:アレキサンダー、グラスホッパー
Before Dinner Cocktail(ビフォア・ディナー・カクテル)
食前から食中にかけて飲まれるカクテル。あまり料理の味に影響を与えないものが良いとされます。
代表的なビフォア・ディナー・カクテル:キール
Allday Cocktail(オールデイ・カクテル)
名前の通り、いつ飲んでもいいカクテル。う~ん、スバラシイ(笑)
現在のカクテルはほとんどがこのオールデイ・カクテルに含まれるといってしまっていいでしょう。
Supper Cocktail(サパー・カクテル)
遅い時間帯に飲むカクテル。
辛口、かつアルコール度数の高いものが多いです。ビフォア・ミッドナイト・カクテルと呼ばれることも。
Night Cap Cocktail(ナイト・キャップ・カクテル)
眠る前に飲むカクテル。
心身の疲れを取り除き、リラックスさせ、眠気を誘ったり熟睡するために飲むカクテルです。
代表的なナイト・キャップ・カクテル:ホット・ウイスキー・トディ、クレオパトラ
Champagune Cocktail(シャンパン・カクテル)
名前の通りシャンパンを使用したカクテルのこと。
どーゆー時に飲まれるかというと、パーティーやお祝いの席で飲まれます。
代表的なシャンパン・カクテル:ミモザ、キール・ロワイヤル
Club Cocktail(クラブ・カクテル)
食事の際にスープ、あるいはオードブルとして出されるカクテルのこと。
代表的なクラブ・カクテル:ブルショット
作り方のスタイルによる分類
使用する材料や作り方による分類。
カクテルを作る技法による分類ではないので、そこはちょっとご注意を。
Sour(サワー)
蒸留酒をベースに、酸味のあるレモン、ライム等の柑橘類の果汁に、グレナデン・シロップや砂糖で甘味を加えたもの。
サワーには英語で「酸っぱい」という意味があります。
レモンサワー・ライムサワー・グレープフルーツサワーなんかは、居酒屋でもおなじみですね。
Fizz(フィズ)
蒸留酒か混成酒(リキュール等)をベースにレモン等の柑橘系の果汁、グレナデン・シロップ、砂糖なんかの甘味を加えてシェークし、ソーダで割ったもの。
フィズとはソーダのはじける音から来ています。・・・どゆこと?
代表的なフィズ:ジン・フィズ
Colins(コリンズ)
蒸留酒か混成酒(リキュール等)をベースにレモン等の柑橘系の果汁、グレナデン・シロップ、砂糖なんかの甘味を加え、ソーダで割ったもの。
フィズとほとんど同じですが、違いはコリンズグラスを使用するところ。
フィズをコリンズグラスに注いだら、コリンズ。ややこしいな(笑)
代表的なコリンズ:トム・コリンズ
Toddy(トディ)
蒸留酒に砂糖などで甘みを加え、お湯もしくは水で割ったものです。
つまり、ホットとコールドの2種類がある、というわけ。
ホットの場合は、シナモンやクローブ等のハーブを加える場合が多いです。
代表的なトディ:ホット・ウイスキー・トディ
Ricky(リッキー)
蒸留酒をベースに、レモンやライムの果汁をしぼり、ソーダで割ったもの。
こちらにはマドラーが添えてあり、レモンやライムをマドラーでつぶしながら飲んでいく、というスタイルのカクテル・・・ワイルドですね。
サワーに似ていますが、甘味を足さないのが、リッキー。
代表的なリッキー:ジン・リッキー
Sling(スリング)
蒸留酒をベースに、レモン等の柑橘類の果汁とグレナデン・シロップなどの甘味を加えてシェークし、ソーダで割ったもの。
・・・なんか、こんなん多いな(笑)
スリングにはドイツ語で飲むという意味があります。
代表的なスリング:シンガポール・スリング
Frappe(フラッペ)
フラッペとはフランス語で氷で冷やされた、という意味。
グラスにクラッシュド・アイスを入れ、そこに材料を注ぎ入れたもの。
他にも、シェーカーでクラッシュド・アイスと材料をシェークしたものもフラッペと呼びます。
代表的なフラッペ:ミント・フラッペ
Julep(ジュレップ)
ベースになる酒につぶしたミントの若芽と砂糖を混ぜ、グラスにクラッシュド・アイスを詰め込んだもの。
代表的なジュレップ:ミント・ジュレップ
On The Rocks(オン・ザ・ロックス)
オールドファッション度グラスに大き目の氷を入れ、蒸留酒や混成酒を注ぎ入れたもの。
いわゆるロックですな。
Pousse Style(プース・スタイル)
材料の比重を利用し、比重の重いものからグラスに注ぎ入れ、2層以上にしていくスタイルのカクテル。
混ぜないでストローで好きな層を飲む、というのがプース・スタイルの飲み方。
代表的なプース・スタイル:プース・カフェ
Flort(フロート)
フロートには「浮かべる」という意味があり、2種類の材料を利用し、比重の重いものからグラスに入れ、2層に仕上げるもの。
カクテルの上にクリームを浮かべたものもフロートと呼ばれます。
Frozen Style(フローズン・スタイル)
バーブレンダーにクラッシュド・アイスと材料を入れ、シャーベット状にしたスタイルのカクテル。
代表的なフローズン・スタイル:フローズン・ダイキリ
Cooler(クーラー)
蒸留酒やワインに柑橘系のジュースを加え、ソーダで満たしたもの。
ノンアルコールの場合もあります。
代表的なクーラー:ポルト・ハーモニー
Egg Nogs(エッグ・ノッグ)
蒸留酒・混成酒に卵、ミルク、砂糖を加えたもの。
生まれはアメリカ南部で、とても滋養に富んだカクテルです。
ホットのものと、コールドのものがあります。
Cobbler(コブラー)
大型のタンブラーやゴブレットにクラッシュド・アイスを詰め込み、ワインや蒸留酒を注ぎ込んでリキュールや砂糖を入れたもの。
グラスのフチにフルーツやミントの葉を飾ったものも多くあります。
Daissies(デージー)
蒸留酒のベースに柑橘系の果汁とグレナデン・シロップや砂糖で甘みを足したもの。
ソーダで割る場合も。
これらの分類のほかに、あたたかいか冷たいか、という分類もあります。多くのカクテルは冷たいコールド・ドリンクに分類されます。
まとめ
・カクテルには様々な分類法があります
・飲むのにかかる時間による分類
・飲む時間帯による分類
・作り方のスタイルによる分類
スマホで見ているアナタ、こっそりバーでこのページ見返してもらえると、何かの役に立つかも!?(笑)
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