「帝松」の酒蔵、松岡醸造株式会社さんに行ってきました!

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「帝松」松岡醸造株式会社

今回ヒャクヤクで初めての試み、酒蔵見学ツアーに参加してきました!

今回伺いましたのが松岡醸造株式会社さん。

酒蔵というと〇〇酒造みたいな名前が多いんですが、こちらは松岡醸造さん。
でも某有名テニスプレイヤーの存在もあり、松岡酒造と勘違いされることが多いとのこと🤣

1851年(嘉永4年)創業の歴史の古い酒蔵さんなので、某有名テニスプレイヤーの方が後発ですからね!パクリじゃないですから!

わざわざ言うほどのことでも、ないか🤣

メインで作成されてるブランドが、「帝松」です。

松岡醸造さんは、酒造りに関わる家柄に生まれた初代 松岡祐エ門が、「求める酒造り」に適した地を目指して、嘉永4年(1851年)に埼玉県小川町へ酒どころ越後頚城郡姉崎から蔵ごと移築し創業しました。

酒どころからわざわざ蔵ごと移築した理由の大きな1つは、酒の仕込みに重要な「良質な水」が出ること。

小川町で出る水は「硬度127mg/ℓ」と、日本の仕込み水としてはトップクラスの硬水。

通常硬水と呼ばれる水には鉄分が多く含まれることが多く、鉄が混ざると日本酒は褐色に色づき、香味も悪くなってしまいます。

ですが小川町の水は鉄ではなくカルシウムが含まれているせいで硬度が高くなっているので、美味しいお酒が作れる、というわけ。

「硬度127mg/ℓ」というのは酒造りに最適な仕込み水として知られている兵庫県灘の「宮水」以上に硬度が高く、ミネラル分が豊富なんですね。

とはいえ水のために蔵ごと移しちゃうなんて、驚きですね!

まだ中にも入ってないのに、もうすでに面白いですが🤣
それでは中の様子をお伝えしていきましょう~

発酵タンクで温度を徹底管理

酒造りの生命線である、発酵を管理する設備「発酵タンク」。

中でお酒ができていると思うと、ワクワクが止まりません🤣

松岡醸造さんでは、杜氏の狙った温度帯を確実にキープできるように最新の低温発酵タンクとコンピューターを用いて、きめ細かな温度管理を行っているとのこと。

このタンクは二重構造となっており、外側部分に冷水が回る仕組みとなっています。この仕掛けで温度管理を徹底することにより、「発酵」をコントロールしているんですね。

発酵の際は基本的に冷やすそうなんですが、これは酵母菌をいじめるため。
例えばトマトなんかも肥料を与えすぎるとダメで、ギリギリの栄養しか与えないとトマトが必死に頑張って甘くなるなんてことがありますが、
酵母菌も同じで、過酷な環境にしてやることでお酒の味が良くなったりするんですって!

小川町の仕込み水には前述の通りカルシウムが入ってまして、カルシウムは酵母菌の栄養になる=本来過酷な環境にならない、んですけど、温度を下げることでいじめちゃうんですね。
むしろ栄養豊富な水を使うことで、かなり温度を下げても大丈夫なもんだから、いじめやすくなるんだとか😅

・・・ドSですな!

ちなみに松岡醸造さんのホームページには、
「お酒の種類にもよりますが、発酵には酵母造りから数えると50日程度の日数がかかります。上記の通り仕込み水には、酵母の発育を促すミネラル分豊富な天然水を使用しているため、このタンクを用いてより低温帯でゆっくりと発酵させることにより、フルーティーな香りと特有のまろみのあるお酒を作り出すことができます。」
と、書いてあります。

う~ん、お酒作る過程を知ってから読むと、なかなかドSなことをしてるのをうま~くマイルドに表現してるなぁ、とか思ってしまう🤣

まぁ、そのおかげで我々は美味しい日本酒が飲めるんですから、酵母菌にはがんばってもらうことにしましょう🥰

ちなみに最新のタンクはそんなかんじで温度管理を行ってお酒造りをしてるんですが、
松岡醸造さんでは100年以上前のタンクも残してあって、そちらでもお酒造りをしてるんだとか。

こちらのタンクではすぐに商品になるわけではないものの、ちょっと実験的なお酒を造ったりしているんだとか。

美味しいお酒を提供しつつ、しっかり新しいことにも挑戦し続ける姿勢は、見習わないといけませんねぇ😤

検査室

他の酒蔵では残してるところはあんまりないみたいですが、松岡醸造さんでは「検査室」という部屋をそのまま残されてるそうです。

この部屋、なんの部屋かといいますと、昔の日本では酒税がかなり多くの割合を占めてまして、

大正時代には税収の3分の1が酒税だったとか!

つまり酒蔵がお酒作ってる量をごまかしたりすると税収にモロに影響が出るわけです。

なので政府は酒蔵に「検査室」という部屋を作って、税務署の人間を常駐させて、原材料の量とできたお酒の量を細かく記録して、お酒作ってる量をごまかしたりしてないか監視してたんですって。

酒蔵の人の朝一の仕事は、お酒の出来を確認することでも酵母菌の状態をチェックすることでもなく、この「検査室」の中をあっためておく、ということだった時期があるそうですよ。

なんというか・・・昔っからこの国の政府のやることって・・・

さらに、この部屋の中には古ぼけた本が1冊ありまして、

コチラなにかといいますと、税収の3分の1を占める酒税をさらに増やすため、政府が発行した飲酒を推奨する「酒」という本🤣

中を見せてもらうと、
・酒を飲まない国は滅ぶ
・禁酒主義者たちへ一言

といった、胸躍るキーワードのオンパレード!

うーん、これに関しては、政府、よくやった😆

ぜひ、復刻するか、令和版を発行すべきというのが、ツアーに参加した飲兵衛たちの共通見解でした🤣

「酒」の写真をやたらに撮る飲兵衛達🤣
しょーがねぇなぁ、もう(でも嫌いじゃない😍)

見学ツアーが終わったらBBQ専用日本酒で乾杯しました!

今回のツアーでは特別に、終わったあとに外でBBQをさせてもらいました!

で、そこで出てきたのがBBQ専用日本酒というなんともステキな響きのお酒🤣

結構旨味が強くて肉にも負けない感じで、まさにBBQ専用というかんじ。

そのほかのお酒もすっきりしてたり濃厚だったり、
結構晴れてた中で飲んだので、もう回る、回る🤣

もちろん全部美味しかったんですが、管理人的お気に入りは「帝松 無濾過純米原酒 THE SAITAMA」ですかね🥰

こちら名前の通り、埼玉の蔵が埼玉の地で、埼玉の米と埼玉の水を用い、埼玉県民のみで醸した、純・埼玉産のお酒。

リンク飛んでもらうとわかりますけど、ラベルと名前のインパクトに持ってかれそうになりますが🤣味わいは本格派。香り豊かなのに濃厚な旨味を持つお酒です。

・・・みたいのがずらりと並んで、ガンガン飲めるんですからね!

こんなもんもうね、飲みすぎるか、すごく飲みすぎるかのどっちかしか選択肢がないんですよ🤣

やー、酒蔵ツアーってのは初めて参加しましたが、これは楽しいな😍
可能なら、もっともっと色んなとこ回って、飲みまわりたいですね~🤣

松岡醸造株式会社さん、帝松、堪能させていただきました!

まとめ

会社名
松岡醸造株式会社

創業
1851年(嘉永4年)

住所
〒355-0326
埼玉県比企郡小川町大字下古寺7-2

電話番号
0493-72-1234
(お問い合わせは平日9:00~17:30まで)
FAX 0493-74-1010

営業時間
酒蔵 : 平日 9:00~17:30
直売店 : 9:00~17:00(土・日・祝日も営業しております)

定休日
酒蔵 : 土・日・祝日
直売店 : 1/1・1/2・1/3

メールアドレス
info@mikadomatsu.com

Facebook
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Instagram
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主な製造商品
帝松大吟醸、吟醸「社長の酒」、帝松純米酒、などの清酒
梅酒、ゆず酒、チョコリキュール、他
米焼酎を吟醸酒で仕上げた「ぴっかり酎」シリーズ 米・ゆず・芋
酒粕・塩麹

初酒蔵ツアー参加だったんですが、他の蔵には残ってない設備があったり、結構独特の面白さがありました。
色んな蔵を見たことある人でも、きっと見学ツアーは楽しめると思いますよ!

や、もちろん楽しかったし、お酒も美味しかったんですけど、あんまりしょっちゅう行くと身が持たんな、飲みすぎて🤣
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