友人の失敗から私の携帯が壊れるまで
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サークルの忘年会
これは私が大学2回生の頃のサークルの忘年会で起きた出来事で、
今から10年ほど前のことになります。
その際、同期の中で自称酒豪の友人Aと席が隣になったのですが、
私自身はお酒が苦手でサークルの節目の飲み会しか飲みに行く機会を作らなかったため、
Aと近くで飲むのはその時が初めてでした。
飲み始めて早々、Aが
飲み会が始まり、お酒も進んで仲のいいサークルの忘年会らしく、
楽しい雰囲気で何の問題もなく飲み会は進んでいったのですが、
俺は酒豪だと自称していたはずのAが、飲み会開始から1時間も経たないうちに私の隣で眠り始めてしまいました。
自分で酒豪だというぐらいなのだから、Aはよっぽどお酒に強いんだろうと思っていた私は、肩透かしを食らわされた気分でした。
日頃からAと飲みに行く機会が多い他の友人達に、
Aは酒に強いんじゃなかったのか?
いつもこんな感じなのか?
と聞きました。
すると友人達いわく酒豪というのはAの完全な思い込みで、
実際はかなり酒に弱く酒の席では誰よりも早く寝落ちしてしまうとのことでした。
おまけに目がさめてから酒が抜けるまでの間の言動がおかしくなるので、
周りはフォローを入れつつAの言動を楽しんでいるということだったのです。
それを聞いた私も、普段真面目なAがどんな言動をしてくれるのか見て見たくなり、
Aが目を覚ますのを待つことにしたのです。
しかしAはなかなか起きず、私はトイレに行くため席を離れてしまいました。
目を離した数分で
今思えばそれが私の失敗の始まりでした。
トイレに行く時に携帯(当時はまだスマホがなくガラケー)を机に置いていったばかりに、悲劇にみまわれたのですから。
数分後、私がトイレから戻ると飲み会の雰囲気は一変していました。
友人や後輩が必死でAを取り押さえており、
机の上に目をやると、携帯と思われる残骸が散らばっていました。
戻ってきた私に友人達が説明してくれたのですが、
私がトイレに行ってしばらくしてからAの目が覚め、
皆はAがどんな行動をするのか固唾を飲んで見守っていたらしいのですが、
目覚めたAはいきなり
「俺の歯は丈夫なんだ!」
と叫び、
ポケットから自分の携帯を取り出して噛み砕いてしまったというのです。
するとAを取り押さえていた友人が申し訳なさそうな顔で私に、
「ごめん、Aを引き離そうとしたけど間に合わなかった。
お前の携帯は噛み砕かれなかったけど傷が入ってる」
と言って私の携帯を渡してくれました。
携帯には数分前までなかったAの歯型がくっきりと…。
幸い使えましたが、機種変更したばかりで泣きそうになりました。
そのお店から出て、しばらくしてからAは正気にもどったのですが、
Aは自分がした事を全く覚えておらず、
自分で噛み砕いた自分の携帯を見せられても、まだ信じようとしていませんでした。
証拠として、私の携帯を突きつけてやりましたよ!
ヤケクソでAに噛ませて歯型が一致するかも確認させてやりました。
そんなことがあってからAは酒の席で自重してくれるようになりました。
皆さんも普段飲みに行かない人と飲む時は、その人の酒癖に気をつけて下さい。
スマホを噛み砕くのはさすがに難しいと思うので、
私みたいな目にあう人はいないかもしれませんが(笑)
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