お酒の力を借りて告白
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厄介な性格
大人になると面と向かって好きだの嫌いだの言うのも難しいですからね~。お酒の力を借りるのもたまにはいいのかも?と思えるエピソードです!
私は昔から好きという言葉を口に出すのがとても苦手で、思っていることと反対の態度が出てしまう、厄介な性格です。
今まで付き合っていた人にはいつも、
本当に好かれてるかわからないと言われてきました。
しかし、性格はなかなか変わらないもので同じ職場の先輩に好意をもっていることをひたすら心に隠してきました。
彼は私をよくからかいながらも、
優しく業務を教えてくれます。
そんな紳士な一面に惹かれていました。
片想いが続いていたけど
好きになってもらいたい、付き合いたい、
そんな感情はあるのですが告白となるとなかなか難しく、気がつけば1年も片想いをしていました。
職場の飲み会に誘われたときのことです。
私は偶然にも先輩の隣の席でした。
時間が経つにつれ、だんだんと周りのテンションも高くなります。
酔っていた為か、気がつくと先輩との距離が近く、急にドキドキしたのを覚えています。
私はお酒が弱く、
2杯目を飲み終わった時にはすでに顔が真っ赤。
それに気付いた先輩が耳元で、
顔真っ赤でかわいい。
帰りは俺が送っていくと言うので、
もう心臓が破裂寸前。
私の気持ちは大きくなり、
今すぐ告白したい気持ちでいっぱいでした。
お酒の力を借りようと最後にもう一杯飲んで、お開きとなりました。
勇気を出して、告白
その後、
先輩は約束通り私を送ってくれました。
帰り道、酔っていながらも意識はしっかりあった私は、心臓が口から出る思いで告白しました。
先輩のことがずっと好きです。
付き合ってくれませんか。
少しの沈黙の後、先輩が一言。ごめん。
動揺したのもつかの間、すぐに、俺から言うべきだったのに。
俺も好きだよ、素直じゃない所も可愛いし大事にしたいと思っている。
普段の私は人前で涙を流すのは苦手ですが、
この時は嬉しさと緊張が溶け、
ほっとしたこともあり涙がボロボロと出てきました。
お酒の力を借りないと告白もできない私ですが、
そんな所もわかっていた彼は私を優しく抱き締めてくれました。
それから一年たった今も彼とは仲良くお付き合いをしています。
好きという言葉は今もお酒の力を借りないと言えません。
それを知っている彼は、
いじわるな笑顔でからかいながら、
俺のこと好き?
としつこいくらいに聞いてきます。
あの時お酒の力を借りて告白をしてよかったです。
私から告白をしていなければ、
また前と同じ思いをしていたかもしれません。
こんなに幸せな気持ちになったのは初めてです。
自分の気持ちを伝えることの大切さを知り、
少しずつではありますが、
彼の為にも素直に甘えられる私になっていきたいです。
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