奥手で恋愛下手の彼女お酒の力を借りて初めての告白で掴んだ幸せ

2020年1月15日

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月に一度集まるボウリング愛好会

私は以前、カラオケ居酒屋を経営して居ました。
その時のとても素敵なエピソードです。

ボウリング愛好会と言う社会人で作った集まりが有り、毎月ボウリングの後、私のお店で貸切で飲み会を開いて居ました。

参加しているのは、20代、30代の男女で、

女性が6人、男性が16人前後でした。

毎回、ボウリングの結果発表の後、お酒を飲みカラオケを楽しむ3時間でした。

6回目の飲み会が終了した時、この会の幹事をしている女性から、

「ママ、折り入って相談したい事が有ります。明日、1人で来ても良いですか?
話だけでも聞いてください。」

と言われ、私は時間を指定して約束しました。

彼女が言うには

次の日に時間通りに来た彼女は、

「実は凄く好きな人が居るんです。

その人に出会って5年で好きになったのは2年前です。
相手の方が私をどう思って居るのか知りたいけど掴めません。

振られても良いから告白してみようと思うけど、勇気が出ないから、

来月の同好会の後の飲み会の時に頑張ってみようかと思うんです。」

と話され協力して欲しいとの事でした。

私はいつも幹事として控え目ながら、皆んなの面倒を見る彼女を可愛いと思って居たので、喜んで協力する事にしました。

7回目の飲み会の日まで何度も打ち合わせしたのですが、勇気が出せずタイミングも掴めないまま終わり、帰りがけ1人で泣いて居ました。

暫くして、8回目の飲み会の打ち合わせに来た彼女は、私に何度も謝り、今度こそ頑張ると言い帰りました。

8回目の日、皆んなより少し早目に彼女はやって来て、

「ママ、今日は宜しくお願いします。申し訳ありませんが先にお酒を飲んで良いですか?」

と言うので気持ち良く飲ませてあげました。

9回目の飲み会で

ところがこの日もタイミングが掴めず飲み会が終了し、会計を済ませ店の外に出ました。

私が彼女を慰めようとした時、好きな人に近づき、

「今迄、ずっと貴方が好きでした、すいません。」

と言い放ち慌てて自転車に乗り帰って行きました。

9回目の飲み会の連絡も無いまま日が過ぎ、今回は中止なのかなあと思って居たら、

告白された男性から連絡が来ました

9回目の飲み会の予約でこの回はその男性が、

「僕が幹事をやるので、その日に彼女が来る様に飲み会の件を内緒で誘ってくだい。」

と頼まれ彼女を呼び出しました。

その日に来た彼女は痩せて元気が有りませんでした。

帰ろうとする彼女を男性が引き止め飲み会が始まりました。

男性はウーロンハイを2杯一気飲みし立ち上がると、

「皆んな聞いてください、僕は好きな人がこの中に居ます、今この場を借りて告白します。

Sさん僕はずっと前から好きです、結婚してください。」

と言い彼女の手を取りました。

彼女は号泣しひたすら頷きました。

大拍手が巻き起こり、その日の半年後2人は結婚しました。

今は互いの両親を大事にして、お互いを労わり仲良く過ごして居ます。

後日談ですが、彼は5年前から彼女の事が好きで告白せずに居た所、

彼女の勇気有る告白に今男になろうと決めたそうです。

時々2人に会いますが何時もしっかり手を繋いで居て見て居ると私まで幸せな気持ちになります。

結婚まで辿り着けて本当に良かったと思います。

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