お酒飲んで人格が変わる原因と、人格が変わりやすい人について

2020年1月15日

Pocket

Contents

普段はおとなしい人に限って・・・

お酒を飲むと人格が変わる人。
そーゆー人ってどんなイメージがありますか?

お酒飲んで酔って暴れる、
絡んでやたらと説教をしたがる、
キス魔になる、
等々、いろんなイメージがあるかと思いますが、
割と普段はおとなしいけど、お酒を飲むと豹変する、
というイメージがあるような気もします。

普段はおとなしく、人見知りをするタイプ、

何か嫌なことがあったとしても特に何も言い返すことなく受け入れてくれる・・・

という人であったり、

いつもニコニコ、だれに対しても明るく接していて、あの人が怒っている顔って想像できない・・・

なんて人が、

お酒を飲むと性格変わって、イケイケになっちゃう、という人、

アナタの周りにもいらっしゃいませんか?

とにかくお酒を飲むと人格が変わってしまう人って結構いますよね。

人格が変わることで、

周りからいろいろ言われたり笑われたり、

まだお酒を飲まない人が、お酒飲むとあんな風になっちゃうのか、お酒って怖い!

ってなっちゃうとか、まぁ基本的にあんまりいい結果をもたらさない。

今回は、なぜお酒を飲んで人格が変わっちゃうのか、

酒乱と呼ばれる人はなぜ乱れてしまうのか?

について書いてみたいと思います。

エカス二日酔い防止サプリ

日本は酒乱が多い国?

まず、酒乱の科学的な定義についてですが、

「アルコールによって、大脳新皮質がマヒし、社会的な規範を逸脱する言動が出現している状態、

ないしはしばしばそういった状態に陥る人」といわれます。

実は、日本人はこの酒乱が多い。

その原因は、文化的な要因が大きいともいわれているんだとか。

会社の飲み会なんかで、よく言われる「無礼講」。

歴史的な経緯としては、貴族主体の宴会では、

様々な儀礼、例えば席順、酌の順番等々が重んじられていましたが、

武家が力を持った中世以降儀礼を取り払った宴会形式として、

無礼講が広がったといわれているそうです。

実際その無礼っぷりときたらすごかったようで(笑)

平安・室町時代に成立した宴会形式である本膳料理は、

始まりから9杯の杯(小杯3杯、中杯3杯、大杯3杯)を干すところから始まり、

その後は酒合戦と呼ばれる飲み比べになることが多く、

誰かが倒れるまで飲むのが原則だったというんだから恐ろしい話。

その際に酒を勧める作法が記録に残っているだけで10種類以上あったらしく、

さらに言えばシラフで吐いたら非礼だけど、

酔って殿上で吐くのは「苦しからず」とされたというんだからもう完全にどうかしてます(笑)

そういった宴会の様子を見たイエズス会の司祭が書いた本には、

日本の宴会はとにかく酒で腹いっぱいにし、

泥酔することを目的としている、という記述が残っているそうです。

ま、完全に無秩序ではなく、

見かけは無礼でも一定の秩序の中での乱酒、だったのではないかという話もあるそうですが、

とにかく酒席では烏帽子や法衣を脱いで身分の上下をなくして飲んだとか、

江戸時代の落語でも無礼講で羽目を外し過ぎる話が出てきたり、

日本では伝統的に宴会では乱れてもよい、と認められてきている、といえそうです。

欧米ではよって乱れている姿を見せるのはマナー違反、という国が多いそうなんですが、

日本では酒の席では酒を上下をなくして飲んで乱れてストレス解消しよう!

社会生活(ストレス)とは別の、「ハレ」の日の重要な道具としての酒、

という価値観が伝統的にあるため、日本には酒乱が多い、という説もあるんだとか。

お酒を飲んで人格が変わる原因

他の記事でも書いてますが、日本人はお酒に弱い民族です。

大きく分けると、
50%が酒豪タイプ、45%がお酒に弱いタイプ、5%がお酒が飲めないタイプ。

このうち、お酒に弱いタイプの人が、

お酒を飲んで人格が変わりやすいタイプです。

まず、お酒が飲めない人、あるいはものすごくお酒に弱い人は、

お酒を飲んでも人格が変わる前に気持ち悪くなってしまうため、

人格が変わりにくい、といえます。

酒乱の定義の中に出てきましたが、大脳皮質がマヒしていろいろおかしな行動をしてしまうのが酒乱なので、

人格が変わって無茶苦茶な行動をしている間の行動は覚えていないケースがほとんどです。

したがって、酒豪タイプは飲んでもアルコールの分解が早く、

大脳皮質がマヒしないため、人格が変わることはあまりない、といえます。

お酒を飲んで人格が変わる人は、

お酒に弱く、アルコールの分解速度が遅く、

血中アルコール濃度が上がりやすく、大脳皮質がマヒしてしまい、

社会的規範を守れなくなってしまってしまう、という人なんですね。

お酒を飲んで記憶をなくしてしまうタイプの人は、
記憶をなくしている間普段しないような行動をとっていたよ、

と周囲から言われることはないでしょうか?

人格が変わってしまう人、酒乱と呼ばれる人

人格が変わってしまっても、

(本人がどう思っているかはともかく)別に笑い話で済む人もいれば、

暴れたり騒いだりして酒乱と呼ばれ、皆から敬遠される人もいます。

こういった差はどこから生まれるのでしょうか?

酒乱といわれるものの極端な例として、
複雑酩酊といわれる状態があります。

お酒を飲んで大脳皮質がマヒし、
異常な興奮状態、行動が短絡的、暴発的になり、時に激情犯罪に結びつきます。

悪性酒乱とも呼ばれ、大脳皮質の大部分がマヒしてしまい、

飲み会の席では守らなくてもいいといわれている会社の中での上下関係や、

お酌をするといった儀礼的なことにとどまらず、

道徳的な規範すら守れなくなってしまう状態です。

この状態に陥ってしまう人に関しては、

脳内物質の一つであるドーパミンが関係している、という説があるそうです。

ドーパミンとは「やる気の分子」とも呼ばれ、
やる気や集中力を上げる働きがあります。

一昔前は快感物質といわれることが多かったようですが、

実際には何か行動を起こしたときにドーパミンが分泌、

快感を得ることで次またその快感を得ようとやる気を出すための物質である、

というのが最近の研究結果で分かった。

このドーパミン、お酒を飲んでアルコールが体内に入ると、分泌が促進される。

このドーパミンの効果で、お酒を飲むとどんどん楽しくなってくるんですね。

で、ここまではお酒を飲んだ人共通の状況です。

お酒に弱い人は、

ドーパミン効果で楽しくなってしまったところで大脳皮質がマヒしてしまい、

羽目を外しやすくなってしまう。

ここまでは、お酒弱い人の共通の反応です。

そこからさらに、酒乱といわれる人は、普段の生活でドーパミンの分泌を抑制されており、

お酒を飲んでドーパミンが分泌されると、

普段慣れていないドーパミンの快感にやられてしまい、

タガが外れて道徳的な規範すら守れなくなってしまう。

酒乱と呼ばれる人が、

時に激情型の犯罪まで犯してしまうようなところまで行ってしまうのは、

このような原因がある、というのが一説としてあります。

普段からドーパミンがしょっちゅう出てる人は、
普段から活発な人が多いそうです。

普段おとなしい人がお酒を飲んで乱れるのには、

普段分泌されないドーパミンにやられているから、
という可能性もありそう。

自分が飲めるお酒の適量を知り、大脳皮質がマヒするほど飲まない、

というのが重要なのはもちろんですが、

普段から活発に行動して、ドーパミンを出して慣れておく、

というのも重要みたいですね。

ドーパミンを出すには、
たくさん笑う、
適度な運動をする、
おいしいものを食べる、
自分にご褒美を上げる、
等の方法が有効。

会社と家の往復のみで、変化のないストレスのたまる生活をしていると、

お酒を飲んだ時に人格が変わったり、酒乱と呼ばれたりするかもしれません。

お酒を飲むと人格が乱れると周りから指摘される人は、

いつもの生活にちょっとした変化を加えたり、

楽しかったら大げさに笑ってみることくらいから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

・日本には酒乱が多い文化基盤があります
・お酒を飲んで人格が変わるのは、大脳皮質がマヒするから
・酒乱と呼ばれる人は、普段ドーパミンが出てない?
・お酒を飲んで乱れないために、ドーパミンを意識してみるのもいいかもしれません

管理人は、人格が変わることはないです。

普段からちゃらんぽらんなので、
お酒を飲むと普段のちゃらんぽらんが加速する、というかんじ(笑)

Pocket