スピーチ上手と言われたい・・・飲み会でのスピーチ、どうすれば上手く聞こえる?

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飲み会でスピーチを頼まれると・・・

友達と少人数で行く飲み会であればそんなことはやらないでしょうが、そこそこちゃんとした飲み会では乾杯や締めのスピーチがあるものです。

例えば結婚披露宴、会社の新年会や忘年会、新入社員の歓迎会や、人によっては異業種交流会に参加してお酒を飲むようなこともあるでしょう。

そういった場でスピーチを頼まれることもあるかと思います。振る方はじゃ、〇〇さん、何か一言なんて簡単に言いますが、まぁスピーチが得意という日本人はあまりいないのではないでしょうか。

管理人は、幹事をやるのでスピーチを振る方です(笑)

あんまり長く喋ったら興ざめだよなとか、なんか面白いこと言わなくちゃいけないのかなとか、結婚披露宴なんかだと忌み言葉なんつって使っちゃいけない言葉があったよな、なんていろんなことを考えちゃって、結果何にも考えられなくなっちゃったりして。

今回の記事では、もしかしたらアナタを悩ませたことがあるかもしれない、飲み会でのスピーチについて書いていきます。

会によって、とか、地方によって、とかで色々違う場合もありますが、ま、スピーチについての基本的な考え方としてご覧ください。

突然スピーチを振られても、この記事が頭に入っていればスラスラとスピーチができるようになる・・・かも?

振る方としては、スラスラスピーチをされるより、ちょっとあわあわしてくれた方が楽しかったりもしますが・・・(鬼畜)

スピーチの基本的な心得

スピーチが必要な場面、例えば乾杯のスピーチを行う際は、アナタのスピーチを聞く参会者はグラスを持って起立している場合が多いです。

そのため、スピーチは短めにするのがエチケットです。

管理人なんかは、スピーチが長いと途中からビールがあったまっちゃうな~、みたいなことばっか考えて、スピーチなんか聞いちゃいない(笑)

具体的には40秒~1分程度にするといいでしょう。

また、司会者にスピーチをする人として指名された際に、ご指名を「賜りました」とか「頂きました」とか、乾杯については「発声」がいいのか「音頭」がいいのか、なんてことで悩んでいる方もいるかも知れません。

基本的には、公的な場合、年配者がスピーチをする際には、格調高く感じられる「ご指名を賜りました」「乾杯の発声をさせて頂きます」を使うとよいでしょう。

仲間同士や若い人の場合であれば、「ご指名を頂きました」「それでは乾杯の音頭を取らせていただきます」といった言葉を使った方が、親しみを持ってもらいやすくなります。

また、結婚披露宴等のおめでたい席では、「忌み言葉」は避けた方が無難です。

この記事の最後に、主な忌み言葉をまとめていますので、それらの言葉は使わないか、スピーチの内容的にどうしても使わなければならない場合は何か他の言葉に置き換える必要があるでしょう。参考にしてみてください。

飲み会でスピーチが必要になる場面

会によって様々ではありますが、基本的に飲み会の中でスピーチが必要になるのは「乾杯」「中締め」「大締め」の3つ。

「乾杯」は通常デザートのあとや挨拶の前、あるいは食事のコースが始まる前に行われ、その飲み会に集まった人々の祝福や慰労、意思の確認、志気の鼓舞や景気づけといった意味合いを持ちます。

公的なイベントでの乾杯は、イベントを盛り上げ、成功させるための第一歩ですから、ある意味では一般的なスピーチよりも重要、と言えます。

責任重大・・・

「中締め」は、飲み会の時間制限が無かったり、長時間にわたる場合に行われる場合にいったんけじめをつける場合や、用事があって途中で席を外す人がいる場合に行われます。

飲み会の盛り上がりがひと段落し、まだお開きには間があるけどもいったん締めようかというタイミングで行われ、スピーチの後は通常三三四拍子の一本締め、地方によっては万歳(1回)で締めます。

三三四拍子の三本締め、万歳三唱は通常大締めの際に行われますので、中締めでは行いません。

「大締め」は、その会のけじめとして参会者の更なる意思統一と結束を誓う瞬間になります。

専門の司会者が締める場合もありますが、大締めは景気よく発声し、最後は三本締めや万歳三唱で締めるのが基本となります。

「乾杯」のスピーチの基本的な構成と例文

乾杯のスピーチを行う場合の基本的な構成について書いていきます。最後に結婚披露宴の乾杯スピーチの例文も書いちゃいます。

①自己紹介
アナタが何者なのか、特に立場をしっかり述べます。会社の飲み会であれば自分の部署、よその会社の飲み会であればどういった関係の会社のどんな立場の人間なのか、結婚披露宴等の私的な会であれば新郎新婦(主催者)との関係、親族なのか友人なのか、といったことです。

②お祝いの言葉
披露宴であれば新郎新婦に言葉をかけます。会社関係の催し等で、アナタが主催者側の立場であれば、出席者への謝意を述べます。

③メッセージ
アナタの前にスピーチした人の言葉の内容を短く引用します。敬語の使い方や忌み言葉にご注意。

ここがちょっとアドリブ必要なところですね

④唱和のお願い
出席者が着席している場合は起立を求め、「おめでとうございます」「乾杯」といった唱和のお願いをします。

⑤乾杯の発声
主役(新郎新婦等)及び関係者(新郎新婦の親族等)の前途を祝す言葉を入れ、その後出席者の健勝を記念する言葉を言います。
その後、「おめでとうございます」「乾杯」といった発声を行います。結婚披露宴や新年会では、「おめでとうございます」の方がいいでしょう。

例:結婚披露宴での乾杯発声スピーチ

(①自己紹介)
ご指名を賜りました〇〇課の〇〇でございます。乾杯の発声をさせて頂きます。

(②お祝いの言葉)
新郎〇〇様、新婦〇〇様、ご結婚誠におめでとうございます。ご両家並びにご親族の皆様方、ご結婚を心よりお慶び申し上げます。

(③メッセージ)
先ほど主賓の〇〇様がおっしゃいましたように、実にお似合いの夫婦が誕生されました。お二人にとって、今日のこの佳き日は忘れがたい日となることでしょう。

(④唱和のお願い)
それでは乾杯の発声をさせて頂きますので、皆さま、ご用意が整いましたらご起立なさって頂き、ご唱和のほどよろしくお願い致します。
なお、乾杯の発声は「おめでとうございます」とご唱和下さい。それではご臨席の皆様、喜びと幸せの杯をお上げください。

(⑤乾杯の発声)
新郎新婦お二人の限りない幸せを祝し、ご両家、ご親族の皆様の益々のご繁栄と併せて、ご臨席の皆様方のご健勝を祈念して、乾杯致します。
「おめでとうございます」
ありがとうございました。

このくらいが40秒~1分くらいでまとまると、シンプルで格調高い乾杯の発声となりますね。

「中締め」のスピーチの基本的な構成と例文

続けて中締めの構成と結婚披露宴での例文です。

①自己紹介
乾杯の時と同じく、自分の立ち場、主催者・主役との関係をハッキリさせましょう。

②出席者に対するお礼の言葉
多忙の中を出席してもらったお礼とご協力に対する感謝を述べます。

③中締めであることを宣言
中締めですから、会はスピーチの後も続きます。中締めであることをハッキリ宣言しましょう。

まだ中締めなのに、出席者が勘違いして全員帰っちゃったら悲惨です(笑)

④ご唱和のお願い
出席者の「お手を拝借」することをお願いします。

⑤中締めの発声
三三四拍子の一本締め、もしくは万歳(1回)で締めます。

例:結婚披露宴での中締め発声スピーチ

(①自己紹介)
ご紹介を賜りました〇〇部の〇〇でございます。中締めの発声をさせて頂きます。

(②出席者に対するお礼の言葉)
本日は大変お忙しい中ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。また、本席に対しまして皆様にご協力いただきましたことを、改めて厚く御礼申し上げます。

(③中締めであることを宣言)
ただいま、宴たけなわではございますが、宴のけじめと、また所用でお帰りの方もいらっしゃいますので、一応中締めをさせて頂きます。なお、まだ料理も飲み物も沢山ございますので、お時間許す限りごゆっくりとご歓談くださいませ。

(④ご唱和のお願い)
それでは中締めといたしまして、景気よく一本締めで発声させていただきますので、皆様、お手を拝借させていただきます。

(⑤中締めの発声)
それでは新郎新婦の前途を祝し、ご両家の益々のご繁栄と併せて、ご臨席の方々のご健勝を祈念して、一本締めをよろしくお願い致します。
「ヨーォ!三三四拍子」
ありがとうございました。

披露宴の場合は中締めが無い場合もありますが、披露宴以外の飲み会で中締めスピーチが必要になった場合の参考にもなるかと思います。

「大締め」のスピーチの基本的な構成と例文

最後に、大締めの場合の構成と披露宴での例文です。アナタが行うスピーチの形に合わせて、どれを参考にするか決めて頂ければと思います。

①自己紹介
立場をハッキリさせる自己紹介なのは乾杯・中締めと同じですが、何しろアンカーですから丁寧に行いましょう。
名前はフルネーム、主催との関係もよりハッキリさせるといいですね。

②出席者に対するお礼の言葉
大締めを行う人はある意味主催者の代理でもあります。主催者に恥をかかせないよう、格調高く気持ちを込めたお礼の言葉にしましょう。

③大締めであることを宣言
会がお開きであることを宣言しましょう。余裕があれば、前にスピーチした人の言葉を引用できるとよりスマート。

④ご唱和のお願い
お手を拝借することをお願いし、三本締め、もしくは万歳三唱であることを宣言します。

⑤大締めの発声
三本締めもしくは万歳三唱が終わった後、「ありがとうございました」と言って締めます。
その後、「以上をもちまして本日の〇〇会をお開きと致します」と宣言する場合もありますが、専門の司会者がいる場合は司会者がお開き宣言をするので、司会者の仕事を取らないよう注意。

例:結婚披露宴での大締め発声スピーチ

(①自己紹介)
ご紹介を賜りました〇〇会社の〇〇でございます。新郎の上司に当たります。本日は大締めの発声をさせて頂きます。

(②出席者に対するお礼の言葉)
本日は〇〇家・〇〇家の結婚披露宴にたくさんの皆様のご臨席を賜りましたことを厚く御礼申し上げますとともに、深く感謝いたします。

(③大締めであることを宣言)
〇〇様がおっしゃった、新郎の明るい人柄を象徴するような素晴らしい披露宴でありましたが、お開きの時間となりました。
皆様のご協力のおかげで大変に盛大な披露宴となりました。改めて御礼申し上げますとともに、大締めとさせていただきます。

(④ご唱和のお願い)
大締めとして三本締めを行いますので、皆様のお手を拝借いたします。ご唱和のほど、よろしくお願い致します。

(⑤大締めの発声)
それでは新郎新婦の前途を祝し、ご両家の益々のご繁栄と併せて、ご臨席の方々のご多幸、ご健勝を祈念して、三本締めをよろしくお願い致します。
「ヨーォ!三三四拍子×3」
ありがとうございました。
以上をもちまして、本日の結婚披露宴はお開きといたします。

何しろ会のアンカーですから、一段と大きく、明るい声で発声することを心がけましょう。

代表的な忌み言葉まとめと、忌み言葉の言い換えについて

結婚披露宴をはじめとするお祝い事のスピーチでは、「切れる」「壊れる」といった不吉な意味を持つ言葉は忌み言葉として嫌われます。

基本的には、
「絶える」「終わる」といった終焉をイメージさせる言葉
「切れる」「離れる」「帰る」といった離別をイメージさせる言葉
「負ける」「嫌い」といった単純にネガティブな言葉
「忙しい」「忘れる」といった、文字に死亡の「亡」を含む言葉
「死」「苦」を連想させる言葉、もしくは「し」「く」を音として含む言葉

このあたりが忌み言葉として嫌われます。

最近ではそこまでうるさいことは言われないかもしれませんが、気にする方がいる可能性もあるので避けた方が無難ですね

代表的な忌み言葉と、その言い換え例にはこのようなものがあります。

ナイフで切る→ナイフを入れる

最後になりますが→結びになりますが

お忙しい中→ご多用な中

去年→昨年(去るという字が忌み言葉)

帰る→中座する、失礼する

笑顔の絶えない・・・→笑顔に満ちた・・・

実家を離れる→実家から独立する

〇〇が嫌い→〇〇が苦手

終わる→お開きにする

泣く→涙する

離れる→新たな道を進む

分ける→分担する

頑固→意志が強い

暗い→落ち着いている

神経質→几帳面

若い→キレイ、かわいらしい

等々、等々・・・

キリが無いのでこの辺で止めておきましょう、覚えきれるか、こんなに!!

何しろ人間関係に異常なほど神経を使う日本人、忌み言葉も様々な種類があり、中にはえ、こんな言葉まで!?というものも存在します。

とはいえ、あえて積極的に忌み言葉を使う必要は無いでしょうが、あまり神経質になり過ぎるのも考え物。
お祝いのスピーチはしっかりお祝いの気持ちを伝えることが重要なんですから、忌み言葉を避ける事ばっかり考えては本末転倒です。

忌み言葉については「死」とか露骨に縁起の悪いものを使わない、くらいの意識で、できるだけポジティブに、明るくお祝いの気持ちを伝えよう、くらいの意識で充分だとは思いますがねぇ。

まとめ

・スピーチは手短に、忌み言葉を避けて行いましょう
・スピーチが必要になるのは主に、「乾杯」「中締め」「大締め」の3つ
・大体5つほどの要素を意識すれば、スピーチはそれっぽくなります
・忌み言葉の言い換えは必要ですが、あまり神経質になってもしょうがない?

今回の記事を参考に、スピーチ上手を目指してみてはいかがでしょうか?

結局、40秒~1分くらいで短くまとめる、というのが一番重要な気もします(笑)それが一番喜ばれそう(笑)

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