立ち飲み屋でお酒を呑む女性の先輩の酒豪っぷりにあっぱれ!!
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一見するとそうは見えないのに
以前、私が勤めていた勤務先の先輩に、お酒好きで知られた女性がいました。
女性らしいフェミニンな洋服が好きな先輩は、一見すると、全くお酒とは縁がないように見えます。ほっそりとした体格で黒髪ロングなうえに、化粧も控えめで、見た目はとても清楚なお嬢様系でした。
その先輩から、「仕事帰りに一人で立ち飲み屋に行くのが楽しみ」と聞いたときには心底驚きました。
先輩は、見た目だけだとファーストフードにも立ち寄らなさそうな外見だったので、私は耳を疑いました。
先輩は明るく「下北沢や三軒茶屋には美味しい立ち飲み屋がいっぱいあるよ」と教えてくれます。
うーん、人はみかけによらないと言うけれど、その言葉がこんなにも似合う人がいるとは思いませんでした。
普通に立ち飲み屋に
先輩はお酒好きであるということは、隠していなかったので、よく同僚とも飲みに出かけていたのです。
ある日、先輩に誘われて初めて二人で飲みに行くことになりました。
場所は戸越銀座商店街にある立ち飲み屋になりました。
店先には、ビールの缶箱を積み上げられてできたテーブルが置いてありました。
お客は、仕事帰りの中年男性ばかりです。
私は立ち飲み屋は初めてでしたし、男性ばかりのなかに女2人だけというのにも緊張しました。
店員さんからは「Sちゃん、久しぶりだね」と名前を知られていて、常連であることを窺わせましたし、お客さんからも「よっ!」とか「姉ちゃん、久しぶりだな!」とか挨拶されていました。
そのなかで先輩は普通に「ビール、ジョッキで」と店員に頼みます。「あと、枝豆・塩辛・冷や奴」と注文の内容はまさに〝おじさん好み〟。
ビールジョッキを2杯飲んだあと、焼酎ロックも4杯から5杯飲みます。
するすると水を飲むように飲んでいきます。
その様子はまさに〝ザル〟をこえて〝わく〟。
それにとどまることなく、先輩はほんのり赤い顔で「日本酒にいこうかな」と言いました。
ちなみに私はビール2杯で酔っぱらってしまいました。
立ち飲み屋は客同士の距離感が近いので、先輩は店員やお客さんともよく喋っていました。
世間話だけでなく、おじさんの愚痴をにこにこしながら聞いています。
まったく酔っ払いには見えないのにも感心しましたが、一見とっつきにくそうな先輩のフレンドリーさがいいのかな、と思いました。
最大の驚きは・・・
最大の驚きはお会計時に起こりました。
どう考えても会計の値段が「安すぎる」のです。
私は「この店、こんなに安いんですか」と聞くと、なんと先輩から「お客さんが奢ってくれるのよ」という答えが。
はあーーー、酒豪の女性は最強なのかもしれません。
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