初恋の人に再開して、贈り物をしました

2020年1月15日

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知人のお姉さんに初恋

僕の初恋は、小学高学年の頃でした。

初恋の人は、
6つ年上の母の知人の娘さんで、
黒髪の長い優しいお姉さんでした。

母と知人、そのお姉さんは、
よく三人で買い物に行ったり、
カラオケをしたりと交流があったのですが、

僕はお姉さんが好きだけど思春期もあり、
その輪に入ることができませんでした。

時々、家にやってくるお姉さんは、
いつもケーキを僕に買ってきてくれました。

そのケーキを一緒に食べるくらいしか、僕にはできなかったのです。

そのケーキも心の中では嬉しく思っているのに、
嫌々といった雰囲気をだし、
女三人に囲まれて食べるという構図でした。

なんと10年ぶりに

そんなお姉さんと10年ぶりに再会しました。

洋服を買うために大型店舗に行っていた時、
お姉さんから声をかけてくれたのです。

昔の面影そのままのお姉さんをみて、
初恋の気持ちも思いだし一緒に買い物をしようと、
あの頃の僕には考えられないことを言っていたのです。

会話をしているとあの頃にはわからなかった、
明るくてざっくばらんな性格と、
よく気がつく人だと知り、
僕はますますお姉さんに好印象を抱きました。

買い物をしているお姉さんをみて、
何か贈り物をしようと考えました。

一緒にぶらぶらと歩き回りながら、
お姉さんの好みを探りつつ、
僕は何を贈ったらいいのだろうか、
と贈り物を探していました。

すると、お姉さんが毎晩晩酌をすることを知りました。

お酒が飲めない僕は・・・

僕はまったくお酒が飲めないので、
贈り物にお酒がいいかなと思っても、
何がいいのか全く分からず、
断念しようかなと思いました。

が、あまり形の残る物は意味深な感じもするし、
再会してすぐの贈り物としては、
食べる・飲むものを贈るのが妥当かなと思いました。

輸入雑貨の食品店で、お姉さんがワインを見ていました。

僕には、値段だけしかわからないので、
1000円前後のワインと
9000円近くするワインとを
お姉さんは見比べ悩んでました。

その値段の差は僕にはわかりませんでしたが、
お姉さんが飲みたそうにしていた
9000円のワインを贈り物にすることを決めて、

トイレに行ってくると言いながら、
そのワインを買いお姉さんにプレゼントしました。

メッセージカードには、
僕の連絡先をしのばせて帰りに渡すと、
お姉さんは遠慮しながらも受け取ってくれました。

そして、夜、お姉さんから、
お礼の電話が僕の携帯に入ったのです。

気を使わせてごめんねと言いつつ、
お姉さんの声が弾んでいて、嬉しそうでした。

楽しそうなお姉さんの声を聞きながら、
僕は会話が長引くように、一生懸命話題を探していました。

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