お酒が登場する落語。鈴ふり、三年酒、恨み酒、もう半分
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鈴ふりのあらすじ
とあるお寺の大僧正。
1000人からいる若手の中から後継者を選ぶのに、いい方法がないかと悩んでいた。
大僧正となる人間は煩悩に捕らわれない人間でないといけないということで、1000人の修行僧を集め、魚を食べさせ、酒を飲ませ、美女にお酌をさせ・・・果たして大僧正を選ぶための方法とは!?
鈴ふりについて
えーと、とりあえずお伝えしとかなきゃならないことは、ド下ネタです、この話(笑)
そもそも枕からして下ネタだからなぁ!
下ネタ苦手な人は聞かない方がいいかも・・・
でも、師匠の味というか、人柄というか、とぼけたかんじでそこまでエグい下ネタにはなっておりません。
むしろ下ネタが苦手って人が下ネタ入門として聞くにはいいかも知れません(笑)
修行僧は18歳~20歳くらいの若者だそうで、そんな若者は、煩悩どうこうじゃなく、生き物としてそうなっちゃう(どうなっちゃうのかは音声聞いてください)よなぁ、と思います(笑)
この辺の、落語のゆるさがとても好きな、管理人です。
三年酒のあらすじ
飲んで帰ってきて、あんなにおいしいお酒は飲んだことが無いと上機嫌で奥さんに報告したある男、翌朝になったら寝床で死んでいた。
その男の兄弟分、お悔やみを言いに行ったときに故人の遺言を聞き、その思いをかなえてやるために奔走。
いろいろあって故人の遺言をかなえてやることができたが、実は死ぬ前に飲んだ酒というのが・・・
三年酒について
神道とか、仏教とか、割と宗教的な要素が絡む話です。
仏教関係者を結構ボコボコに言う話なので、お気を付けを。
聞いてた尼さんが帰っちゃったこともあるそうです(笑)
この辺の宗教的なかんじに対するゆるさも、日本人のすごいとこ、って気がしますねぇ、管理人は。
神道だ、仏教だ、と散々いろいろあった挙句、最終的に酔っ払いのしょうもなさ、間抜けさ加減、というところがオチになるのが、この話のすごいところ(笑)
恨み酒のあらすじ
居酒屋に入ってきた時点ですでにだいぶ出来上がっている男。
いろいろ頼み、お酒を飲みながらつまみを食べながら、10年前の話をし始める。
当時はお金がなく、
借金も抱えて、
それでもお酒のいい香りにひかれて入った10年前のこのお店でいかにひどい目にあったか・・・
若い職人にたたき出され、女性店員に汚水をかけられ、挙句の果てに店長にまで・・・
散々恨み言を言った挙句、その男が取った行動とは・・・?
恨み酒について
お金が無いということのみじめさ、
お金が無いというだけで人が人としての扱いを受けられないという理不尽・・・
そういったものに対するなんやかや・・・
といった重たい話ではまるでなく(笑)
しょうもない話、
酔っ払いのたわごとにつき合わされて、
最終的に損をする話です(笑)
なんつーのかな、
管理人もなにがしかの原因で借金背負ったり、
お金が無い状態になる・・・
可能性はあるわけですけど、
そういう状況になってもこうやって明るく生きていきたいなぁという目標になる男です。
とはいえ、基本的には借金とか背負わないようにしようという反面教師となるんですけど、ねぇ(笑)
もう半分のあらすじ
ある夫婦がやっている小さな居酒屋に、
毎日のようにやってきては湯飲みに半分ずつ酒を入れさせて、
何杯か飲んで帰っていく常連のおじいさんがいた。
ある夜に、今日はやめて置こうと思ったんだけどと言いつつ、
いつものように半分ずつ何杯か飲んで、いい心持で帰っていくおじいさん。
片付けようと思った亭主がおじいさんのいた席をふと見ると、大金の入った風呂敷包み。
返そうとする亭主と、
返さなくていいという奥さん。
結局奥さんに押し切られて風呂敷を自分たちのものにするが、
娘と引き換えに得た大金を失ったおじいさんは、
川に身を投げて死んでしまう。
その大金を元手に大きい店を構えたところ、どんどん繁盛して、
ずっとできなかった子宝にも恵まれ、幸せの絶頂に思える夫婦だったが・・・
もう半分について
この話は、怪談です。
有名な話なので聞いたことあるな、って人も多いかもしれません。
居酒屋の夫婦も根は悪い人ではないだろうし、
おじいさんも若いころはアレだけど、
なんとかやりなおそうとしてたはずなんだけどな・・・
怖い話でもありますが、なんかこう、貧乏が負の連鎖を起こして、
ちょっとのボタンの掛け違いで、皆うまくいかなくなっちゃうって感じの・・・
まぁ、陰気な話。
名作ですが、笑いたい!
って人は聞かない方がいいでしょうねぇ・・・
・・・はぁ。
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