お酒を飲んで記憶が飛ぶのは病気!?お酒で記憶が飛ぶ原因と対策

2020年1月15日

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お酒を飲んで記憶を無くすってどーゆーことなの?

昨日も飲み過ぎた~、なんて言ってる酒飲みの会話が隣から聞こえてくる。

いやー、昨日誰々と飲みに行ってさ、楽しくってうっかり飲み過ぎて。

居酒屋で飲んで二軒目どうしようか、なんて話をしてたのは覚えてるんだけど、

途中からすっかり記憶なくてさ。気付いたら家で寝てたよ。

俺二軒目行ったのかな?

・・・・・・・・・!??!?どーゆーこと、それ!?なんて。

お酒に弱かったり、飲まない人からすると、全く理解不能な会話なんじゃないでしょうか(笑)

いや、まぁ、あるあるですけどね(笑)

たまに(人によってはしょっちゅう)ある、お酒を飲んで記憶を無くす、という話。

そんなことになったら怖いな、自分も飲み過ぎるとそんな風になっちゃうんだろうか、なんて思いつつも、

結構記憶無くした本人は気にしてなかったり、平気な顔をしてたりする。

飲み過ぎて気付いたらごみ置き場で寝てた、なんて話もありますが、

記憶無くしても結構家までは帰ったりするんですよね。当の酔っ払いは、人間にも帰巣本能があるんだなぁ、なんてイイカゲンなこと言ってたりして。管理人もですが(笑)

お酒飲まない、飲んだことのない人からすると謎以外の何物でもない、

お酒飲んで記憶無くすってどんなかんじなの?どーゆー状態なの?ということについて書いてみたいと思います。

記憶をしょっちゅうなくす酒飲みも、そんなもん酒飲んでりゃあるあるだよ、とか言わずに、ちゃんと読むように!

はい!管理人は正座して何度も読み返します!

お酒を飲んで記憶をなくすメカニズム

まずは、お酒を飲んで記憶を無くすメカニズムについて。

記憶がなくなるくらいまでお酒を飲んだのなら、おとなしくなってもよさそうなもんですが(笑)

記憶が無くても元気いっぱいな酔っ払いってのも確かに存在しておりまして。

なぜこんなことが起こるのか?

脳・記憶の仕組みや、アルコールが記憶に及ぼす影響、この辺りのことから解説していきましょう。

お、今の、マジメっぽくないですか?

お酒飲んで記憶無くす現象は、ブラックアウト

お酒を飲んで記憶を無くす現象はブラックアウトと呼ばれます。

お酒を飲んでのブラックアウトの特徴は、ある時点までの記憶はあることと、

人にもよりますが記憶を無くしている間の行動、翌日には覚えていない行動を取っている間も、とてもそんな風に見えない、というものです。

例えば誰々さんは、飲むと確かにテンション上がるけど、会話も成立するし面白いし、周りにも気遣いができる。

けど翌日になると覚えてない・・・とか。

例えば上司に、飲みの席で仕事に関する素晴らしい話を聞いた、

普段そんなに口数が多い人ではないけど、仕事に対しては真摯なんだな、すごい人だな、

なんて思ってたら翌日にはそんな話をしたことすら忘れてる・・・とか。

つまり、お酒を飲んでいてある時点からの記憶が無い、例えば夜10時からの記憶が無いとして、

夜10時以降の時間帯であっても、お酒を飲みながら会話が成立していたり、飲み会が終わった後でタクシーで家まで帰ってたり、

少なくとも行動自体はそれほどおかしく無かったりする。

管理人は飲むと行動がおかしくなる・・・
まぁ、普段から大概おかしいんですけど(笑)

これがお酒を飲んでの記憶が飛ぶ、ブラックアウトの特徴です。

お酒を飲んで暴言を吐くとか、暴れて人をぶん殴るとかいう問題がある人については、

それはもう酒乱とか、ブラックアウトとは別の問題が絡んできますので、今回は触れません。

人の記憶のメカニズム

人の記憶が長期記憶として定着するには、

(1)情報を脳に記銘する(脳に印象付けする)
(2)短期記憶(記銘した記憶を脳に一時的に保存する)
(3)長期記憶(短期記憶を強化し、長期的に残る記憶へ移行する)

というプロセスを辿ります。

お酒を飲んで阻害されるのは(2)の短期記憶。

新しい情報を脳に保存することが難しくなります。

普段から昨日の夕飯も思い出せないのに・・・

短期記憶はとりあえずの記憶、一時的な記憶です。

お酒に酔った状態であっても、とりあえず記憶し、脳内で関連キーワードを検索し話を続けるということは可能なんですね。

例えば酔っ払った状態で、「今日は一人3000円ね~」なんて幹事から言われ、

それをとりあえず記憶してカバンから財布を探し、中身を確認、

「ごめん、10000円しかないわ、お釣りある?」なんつーことをやることは可能なんです。

つまり、3000円と言われてとりあえず記憶し、3000円に関連する財布を取り出したり、

財布の中身を見て足し引き算をしたり、ということはできる。

ただ、お酒を飲んでいるせいでその記憶を定着させることができず、翌朝には記憶が消えている、というわけ。

これが、お酒を飲むと記憶が消える理由。お酒によって短期記憶から長期記憶にし、記憶を定着することができなくなってしまうんですね。

これは順行性健忘と呼ばれ、

要するにお酒を飲んでる途中までの記憶はあるが、ある時点からの記憶が全く無い、という現象がこれにあたります。

転んだりして頭を打ち、転ぶ前まで遡って記憶を無くす現象は逆行性健忘と呼ばれ、これは飲酒が原因では起こりません。

万一、お酒を飲む前、例えば一軒目に入る前から記憶が無い、乾杯のところから記憶が無い、なんてことが起こっている場合、

お酒飲んで酔っぱらって頭を打っている可能性がありますので、早めに病院に行きましょう。

・・・いや、マジでマジで。危ないですよ、マジで。

お酒を飲んで記憶を無くす場合

お酒を飲んでブラックアウトを起こす現象は、海馬に限局的な障害を起こしていると考えられます。

海馬とは大脳皮質とともに脳の記憶をつかさどる部分で、大脳皮質に定着させる前の記憶を一時的に保存する役割を果たしています。

この海馬に一時的な障害を起こして発生する病気に、「一過性全健忘」というものがあります。

これは、ストレスなんかが原因で起こるのですが、丸一日くらいの記憶がすっぽり抜け落ち、何も覚えていないというもの。

何もしなくても勝手に回復してしまう病気なんですが、

記憶がない丸一日、記憶障害を起こしている間も、一見正常な意識や、認知機能を持っているように見えるのが特徴です。

・・・はい。言わずもがなとは思いますが、この一過性全健忘、お酒を飲んで記憶を無くす、お酒を飲んでブラックアウトを起こす現象と酷似していますね。

つまり、お酒を飲んでブラックアウトを起こす現象は、お酒が海馬になんらかの影響を与え、一過性全健忘と同じような状態になっている、と考えられます。

お酒が海馬に与える影響

日常的な出来事の記憶等はまず海馬に収納されます。

で、海馬の中で記憶は整頓され、長期記憶として大脳皮質に移動するか、そのまま忘れてしまうかが決められているんですね。

お酒を飲んで大量のアルコールが脳に回りますと、海馬の機能が阻害され、記憶が形成できず、結果ブラックアウト、ということになります。

血中アルコール濃度が0.15~0.2%程度になると、海馬の動きが阻害されるといわれています。

0.15~0.2%というのがどの程度の飲酒量かと言いますと、

こんなん!?こんな状態!?

0.15%で酩酊初期(気が大きくなる、立つときにフラつく)、

0.2%で酩酊極期(何度も同じことを話す、千鳥足になる)と呼ばれる状態ですので、

なんにせよお酒を飲んでブラックアウトするときというのは相当飲んでるのは間違いない。

なお、お酒に弱い人が記憶をなくすまで飲まないのは、ここまでの血中アルコール濃度になる前に頭痛がしたり気持ち悪くなったりしてお酒が飲めなくなるから。

ただし一気飲みやハイペースでお酒を飲む等で急激に血中アルコール濃度が上がると、お酒に弱い人でもブラックアウトする可能性もありますので、注意が必要です。

とはいえ、やはり基本的にはお酒が飲めるけれどそれほど強くはない・・・という人が一番危険。

飲んでいるときの体調や、酔い方に注意して、ブラックアウトしないようにご注意ください。

お酒を飲んで記憶を無くしても・・・

こんな理由で、お酒を飲んだ翌日、飲んでた時の記憶が全く無い、ということが起こるんですね。

二軒目、三軒目に行った記憶が無い、とか。自分が思ったよりも財布の中身がごっそり減っている、とか(笑)

ただし、海馬の働きが阻害され、記憶が吹っ飛んでいる間も、言語をつかさどる中枢や、空間認識をつかさどる中枢といった脳の機能は生きてますので、

覚えていられないにしても、会話の受け答えが出来たり、割り勘の計算が出来たり、家に帰りつくことができる。

普段はおとなしいのに、お酒を飲んでブラックアウトするとキレやすくなったり性格が豹変するようなタイプの人はともかく、

そうでない酒飲みは飲んで記憶なくしても大体どうにかなるもんだから、懲りずに同じことを繰り返すんですね(笑)

あ、迷惑ですか、そうですか、すみません・・・

いや、悪いことしたなと思ってるんですよ、記憶無くした翌日くらいまでは・・・

ただし、酒飲み本人がそんなかんじでのんきに構えているとしても、アルコールによって脳の働きが阻害されていることも事実。

アルコールの慢性投与は記憶力の低下を招くという実験結果もありますので、まぁ記憶をなくすほど飲まないにこしたことはありません。

お酒を飲む日の体調や、飲むペース、おつまみなんかを考えながら、最後まで楽しく飲みたいものですね。

お酒を飲んで記憶を無くす原因まとめ

いったんここまでの話をまとめますね。

・お酒を飲んで記憶をなくす現象は、ブラックアウトという
・アルコールが働きを阻害するのは、短期記憶をつかさどる海馬
・酔っても海馬以外の脳の機能は大体生きているので、記憶がなくても会話ができたりする
・ただし、あんまりブラックアウトが多いと記憶力の低下を招く可能性もあるので注意

お酒の席でいい話を聞いたと思ったけど、翌日よくよく話を聞くとその時のこと全然覚えてない、とか言われると、やたらと損した気分になるのは何なんでしょうね?(笑)

あの時の感動を返せ!という気持ちに(笑)

ブラックアウトで記憶を無くしても・・・?

さて、お酒を飲んで記憶が吹っ飛ぶメカニズムは分かりました。

それにしても、記憶が飛んでる最中に、ずいぶんややっこしいことをしてるな・・・ってことがありませんか?

それは、飲んでたお店から家まで帰る、ということ。

飲み助なら覚えがあるかと思いますが、飲んで帰った時の記憶が全くない・・・ってことはありませんか?

飲んでる途中までは覚えてる、でも店を出た記憶がない、

飲んでた駅はあそこだから、あそこから帰ってきたってことは多分いつも通りのこの経路なんだけど、

でもそうなると記憶が無いまま2回も電車乗り換えてることになるぞ・・・!?みたいな。

それでもウッカリ帰れちゃうもんだから、飲んべえは懲りずに飲み過ぎるわけですが(笑)よくよく考えるとオッソロシイことしてますよね!

お酒飲めない人からすると、なんなの一体、飲んべえという生き物は、というかんじだと思うんですけど(笑)

ここでは続いて、なぜ記憶がないまま家に帰るなんつー離れ業ができるのか、について書いていきます。

何も酒飲みだけに与えられし特殊な才能というワケではないんですよ!

ま、記憶無くしても帰れる(こともある)からと言って、それに頼り過ぎはいけません。お酒はあくまで、楽しく適量が基本ですよ!

・・・いや、楽しく適量をとか、目を見て言えって、それは管理人には無理ですよ・・・

楽しく、しか守れない。
適量は最初から守る気が無い(笑)

短期記憶しか作れないのになぜ家に帰れるか?

お酒を飲んで酔っ払うと短期記憶しか作れなくなってしまうわけですが、

単純な割り勘の計算だの、会話の受け答えくらいならともかく、

なぜ電車を乗り換えるとかのややこしいことをして家まで帰ることができるんでしょうか?

人間の脳には非常に優れた機能があり、アルコールで脳の機能が低下しても発揮される機能、というものがあります。

それは「ナビゲーションニューロン」という神経細胞。

これは通いなれた道の「風景」、つまり「視覚情報」に対応して「この信号を右へ」といった指示を出す神経細胞なんです。

このナビゲーションニューロンのおかげで、記憶が作れないほど酔っていたとしても「いつもの道」、

つまり「ここを右に行けば帰れるな」といったことが分かるような「風景」である限り、なんとか家にはたどり着けるんですね。

新しい記憶は作れないけど、過去の記憶は意識がある限り使えます。

家に帰るまでの風景の記憶は残っているので、風景をみるとナビゲーションニューロンが発動、酔っ払いは半ばオートマチックに帰っていくというわけ(笑)

え、どうやって帰ったんだっけ!?
なんて

ただし記憶が作れていないので、どうやって帰ったかは覚えていないんですけどね。

これが酔っ払いの「帰巣本能」の正体、というわけ。種明かしを聞くと、案外ちゃんとした根拠があるもんだったのか(笑)

万能ではないナビゲーションニューロン

「手続き的記憶」と呼ばれるタイプの記憶があります。

例えば自転車の乗り方、箸の持ち方等、一度覚えてしまえば何年も使わなくてももう一度やればまたすぐにできてしまう、という非常に便利な記憶。

いわゆる「体が覚えてる」ってヤツですね。

ナビゲーションニューロンは、そういった記憶ともまた違うんです。

あくまでも記憶にある風景を見て、「そこを右に行け」といった指示が出る。

解釈があって、指示が出ている、んですね。そのための専用の神経細胞があり、カーナビのようにセットされています。

カーナビとナビゲーションニューロンが違うのは、「地図情報からルートを計算して行き先を割り出す」といった計算は一切していないこと。

繰り返し同じルートを通ることで記憶し、そうして作られた記憶情報だけを使って指示を出しています。

なので、引っ越して間もない人が酔っ払って帰ると以前の家に帰ってしまったり、

団地なんかの似たような建物がたくさんある場所だと、視覚情報が混乱して別の棟の同じ階に行ってしまう、なんてことも起こります。

一番どうしようもないのが、電車を乗り過ごしたり、タクシーが道を間違えたりして「見慣れない場所」に連れていかれてしまうこと。

視覚情報から指示を出していますので、見慣れない場所に行ってしまうと、どーにもならなくなってしまうこともあり得ます。

酔っ払ってて気付いたら、全然知らない場所だった、という経験がある方もいるでしょう。

そうなってしまうとナビゲーションニューロンが生きていてももうそこから帰ることはできないので、知らない場所で朝を迎えることになる、というわけ。

深夜に意識が戻って、ん、ここどこ?なんつって。終電も終わってる、今からタクシーで帰っても充分な睡眠がとれるわけでもなし・・・なんて。

あれ、辛いんだ・・・

まぁ、自業自得なんですけど(笑)

どれくらい飲んだら記憶がなくなる?

なぜわざわざお酒なんてものを飲むのか・・・と言えば、身もふたもない言い方をすればまぁ、「酔いたいから」でしょう。

「吐きたいから」じゃないはずです。結果的に、はたから見ると、そう見える場合もあるでしょうが(笑)

吐きたくて吐いたことなど一度もない

じゃぁ酔うという状態はどういう状態を指すか?

なんつー話になるわけですが、酔うとはつまりアルコールが大脳皮質にしみこみ、脳の機能がマヒした状態。

このマヒのさせ方が実は絶妙で(笑)

麻酔類のように意識が飛ぶでもなく、麻薬類のように幻覚が生じるわけでもなく(依存症とかは別ですが)、

ましてや神経毒のように脳の重要な機能を素早く停止、呼吸を止めるような過激さもありません。

アルコールはゆっくりと脳にしみこみ、結果普段は厳しく自分を律している前頭前野の機能をゆっくりと緩める、というもの。

これによって精神的な抑制が解かれて楽しくなる、というのがお酒の効果。

あぁ、かくもお酒はすばらしい・・・(笑)

いやん、もう、お酒最高(笑)

とはいえ、そんな素晴らしいだけのものなはずもなく、飲み過ぎるとエライことになるのもまたお酒でございます。

まぁ、そううまいだけの話ってのは無いもんですよ・・・

・・・うん、知ってた・・・

アルコールの血中濃度が低い場合、まず理性をつかさどる大脳皮質の活動を低下させます。

そのなかでも特にマヒするのが前頭前野。

これにより前頭前野が抑制していた辺縁系(本能や感情をつかさどる部分)が活発になっていきます。

前頭前野の抑制から解放され、辺縁系本来の活動を行うようになる。

これが酔いによる「楽しさ」「気分の良さ」なんですね。

普段抑えている部分を開放できる、というわけ。

さらにお酒を飲み、アルコールの血中濃度が上がると、小脳にまで影響が行きます。

そうなると運動失調状態になってしまうんですね。

運動失調なんて仰々しい単語が出てくるとビビりますが、要するに千鳥足になっちゃう状態です。

ここから酔いが次の段階に行く手前くらいの濃度になりますと、海馬にアルコールが作用し、新しい記憶が作れなくなります。

さらにもっと濃度が高まると脳の中枢までマヒします。

このマヒが呼吸中枢にまで作用しますと、呼吸ができない危険な状態に陥り、最悪死亡する可能性も。

これが泥酔、あるいは急性アルコール中毒と呼ばれる状態です。

酔いの段階を並べてみますと、こんなかんじ。

お酒の量は個人でずいぶん幅がありますので、まぁ参考程度にしてください。

ビールなんぞ何本飲んだところで水みたいなもんだ、という人もいるでしょうから・・・(笑)

えぇ、もう、全然。
水みたいなもんですわ、はっはっは!!

爽快期(ビール1本くらい)
行動も脳も、まだまだ活発

ほろ酔い期(ビール2~3本くらい)
脈拍や呼吸が少し速くなり、行動の抑制が徐々に外れてくる。

前頭前野の機能低下、立ち上がった時にふらつく。

酩酊期(ビール5~7本くらい)
千鳥足、吐き気、嘔吐。大脳皮質全体の機能が低下してくる。

泥酔期(ビール8~10本くらい)
立ち上がれない、歩けない。脳全体の機能が低下し、意識が混濁してくる。

昏睡期(ビール10本以上くらい)
失禁、呼吸停止。脳全体が著しく機能低下し、死に至る可能性も。

このうち「酩酊期」と「泥酔期」の間くらいまで酔うと、記憶がなくなり、ナビゲーションニューロンの出番、となってくるわけです。

さすがにお酒飲み過ぎで意識をなくしちゃうと僕らのナビゲーションニューロンでもどうしようもないのでご注意を。ほろ酔い期くらいまでで止めておければ一番いいんですけどねぇ・・・

大体が、一杯だけ!っつって飲みに行って一杯で終わったためしがないんだから(笑)

余談ですが、一気飲みが良くないのは、この段階をすっ飛ばしてしまうから。

ちょっとずつ飲んでいれば爽快期→ほろ酔い期→酩酊期・・・と段階を踏んで酔っ払うので途中でやめることもできます。

しかし一気飲みをすると、ほろ酔い期から段階をすっ飛ばして昏睡期まで行ってしまうこともあり得る。

そうすると一気に命の危険があるところまで行ってしまいます。

危ない、危ない!!

そのため、一気飲みによる死亡事故なんかもおこるんですね。何はともあれ、一気飲みはダメ、絶対、というわけです。

ナビゲーションニューロンについてのまとめ

・お酒を飲むと記憶がなくなるのは、短期記憶を長期記憶に定着することができなくなるから
・それでも家に帰れるのは、ナビゲーションニューロンのおかげ
・とはいえ万能ではないので、お酒はほろ酔い期くらいまでで止めておきましょう
・一気飲みはダメ、絶対!!

ナビゲーションニューロンなんて聞きなれない言葉ですが、管理人は相当お世話になっていたようです(笑)

ほろ酔い期でやめておこうにも、脳の抑制が外れて酒を止められないというジレンマ。まだまだナビゲーションニューロンのお世話になる機会は多そうです(笑)

ナビゲーションニューロンと、管理人の周りの優しい方、これからもよろしくお願いします(笑)

アルコールが脳に与える影響

このように、お酒を飲み過ぎて過剰摂取したアルコールは記憶に影響を与えるわけです。

記憶に影響を与えるということはつまり、脳に影響を与える、ということ。

記憶に影響を与えるだけではなく、

お酒を飲むと楽しくなったりテンションが上がったり、

声が大きくなったり愚痴っぽくなったり、

やたらと泣いたり笑ったり、

人によっちゃ暴れだすとかキス魔になっちゃったりなんかして、

挙句の果てに翌日にはなんにも覚えてない、

なんてーのが迷惑な酔っ払いの常なわけですが、こんなことになるのはお酒が脳に影響を与えるから、なんですね。

いや、俺のせいじゃない、酒のせいなんです・・・っつって。

アルコールが脳に与える影響の主なものは理性を司る前頭前野の抑制がゆるくなってしまう、というもの。

これにより、普段は理性によって「人前では行儀よくしなきゃいけない」とか、

「つまんないことで笑ったらみっともない」とか、

「他人に愚痴ったり説教したら迷惑だ」なんかの押さえられた部分が外れてしまい、

普段抑制されている行動をとってしまう、と。

これによって他人に迷惑をかけたり、ナビゲーションニューロンのお世話にならないと帰れなくなったりするわけ。

ま、この抑制からの解放があり、だからこそお酒は楽しいともいえるんですが(笑)

ほろ酔いで楽しい、ぐらいのところまでで止まっておけばいいものの、飲み始めちゃうとなかなかそうもいかない、というのが酒飲みの性。

でも、できればお酒飲んで他人に迷惑をかけるのは避けたいですよねぇ。

・・・いや、何言ってやがると思うかもしれませんけど、ホントにそう思ってるんですよ、全ての酒飲みは。結果が伴ってるかはともかくとして(笑)

・・・テヘヘ(笑)

お酒飲んで脳に与える影響が、一晩寝て起きればすっかり回復する、程度の影響であれば問題ないわけですが、

果たしてアルコールが脳に与える影響というのはどの程度のものなのでしょうか?

最後は、お酒を飲むことによってアルコールが脳に与える影響と、脳の影響が与えられる部分を鍛える方法、について書いていきます。

脳を鍛えたからいくらでも飲んでいいってわけじゃないですけどね!!

今日は脳を鍛えたからたくさん飲んでも大丈夫、とかそーゆー話ではないですからね!!

・・・違うの!?

アルコールは脳にどういった影響を与えるか?

アルコールは前頭前野の働きを低下させます。

働きが低下すると言ってもこのこと自体はネガティブな反応ではなく、お酒を飲んでいる時だけでなくマッサージを受けているときなども同様の機能低下がおこっています。

つまり、リラックスしているときと同じ反応というわけ。

例えばマッサージを受けている時、一日の仕事や用事が終わり、「やれやれ」とベッドに横になるとき、ほとんどの人は幸せを感じるかと思います。

どんな時でもリラックスすることは幸せ。リラックスできないとイライラしてしまいます。

イライラしてしまうため、リラックスが足りない心が弱い人は飲酒が習慣になりやすい、とも言えます。

とはいえ、飲酒の習慣がある人は心筋梗塞や狭心症になりにくい傾向があるようです。

また、毎日飲んでいる人は脳梗塞になりにくい、という話もあるそうですが、まだメカニズムがよくわかっていないので過信は禁物です。

事実だったとしても、デメリットもいろいろありますしね・・・

・・・なんて、なんだかお酒が健康にいいような話をなんとなく並べておりますが、実は結構恐ろしい効果もあります。

それは、お酒を飲むと脳が委縮する、という効果。脳が委縮とか言われると、まぁ、ビビりますねぇ・・・

特に前頭前野の細胞が減っていきます。脳の細胞が老廃物として排出されてしまうというんだからなかなかに恐ろしい話ですね。

ただし、脳細胞が減ったから頭が悪くなる、ボケる・・・とは限りません。

頭がいいかどうかは脳の細胞の数、重さがどうこうというよりも神経細胞同士をつなぐ神経線維の数、神経線維と神経細胞をつなぐシナプスの数で決まります。

つまり、頭がいい悪いといったことや、ボケるボケないということは、いかに密度濃くネットワークを張り巡らせることができるか、にかかっていますので、

脳が委縮することを過度に怖がることはありません。

そんなん気にして酒が飲めるか!
っつって(笑)

なんなら、加齢によっても脳は委縮していくんですから。

とはいえお酒を飲めば委縮が早まるのは間違いないので、飲み過ぎはやっぱりいけませんが・・・

・・・!!

タバコとお酒の組み合わせは、脳に最悪!?

お酒の席で、タバコを吸う方、多いんじゃないでしょうか。

なんなら仕事中とか家族の前とか、普段は吸わないのに飲み会となると吸ってしまう、という方もいるのでは。

お酒を飲むと手持無沙汰になってしまうからでしょうか、居酒屋に入ったら必ずビールと灰皿を頼んだりする人も多いですね。

タバコの成分で身体に悪影響を与えるのは主にニコチンとタール。

ニコチンは記憶学習を向上させたり、意識レベルを高めて精神的活動も活発にする・・・つまり脳機能を高めてくれます。

それだけならいいのですが、反面依存性が高く、なかなか禁煙できない、

喫煙できないとイライラしてかえって集中力が低下する、

血管が収縮して脳梗塞の原因になる、

一酸化炭素を含むので脳に酸素供給がうまくできなくなる可能性がある、等々・・・

・・・並べてみるとやっぱりデメリットの方が多そうだな。

タバコが血管を収縮させるのに対し、お酒は血管を拡張させます。

お、じゃぁ相性がいいんじゃないか!とか、ほら、タバコ飲みや酒飲みはすぐそういうことを言う。

何かってーと、タバコ飲んだりお酒飲むことを正当化する理由を探してるんだから(笑)

マジメな話をしますと、お酒は前述したように脳の機能を低下させます。

そこへきてタバコの一酸化炭素で脳への酸素供給がうまくいかなくなるとなると、脳へのダメージは恐ろしいものになります。

また、お酒を飲むとある種のホルモンが抑制され、尿意をもよおしやすくなります。

管理人は結構近くなるタイプ(笑)

なので、飲み会時は出入り口が近い席がお気に入り

実はタバコはこのホルモンを分泌させ、尿意を抑える効果があるんですね。

いや、だから、それなら酒とタバコでちょうどいいじゃないかとか言わない(笑)

実はたまに席を立つことが、自分の酔っ払い度を測る尺度になったりします。

つまり、立ち上がってスッスッと歩けるんならまだほろ酔いだし、

立ち上がってクラクラ、フラフラしたらそれは相当酔ってる、ということになるわけです。

タバコを吸いながらお酒を飲んで、トイレにも立たずに座り込んで飲んでいると、

自分の酔い方を自覚せずに大量に飲んでしまう、という可能性があるということ。

こんな理由から、お酒を飲みながらタバコを吸うのはおススメできない、というわけです。

脳のネットワークは張りなおせる!

さて、お酒を飲んで脳にダメージを与えてしまったとしても、重要なのは脳の神経細胞の密度だという話を致しました。

脳のネットワークは壊れてしまえばそのままです。

ただし、それはそのまま放っておいたら、の話です。

脳を自分たちで意識して使うことで、脳が委縮する中でもネットワークを張りなおしたり維持することが可能なんです。

脳の機能がリハビリで回復した例として、ダイナミックな話を一つ。

人間の言語に関する機能は脳の左側にあることが多いのですが、左脳が壊れてしまった人にリハビリをすることで、右側の脳が働いて言語機能を回復させた、という実例があります。

さらにリハビリを重ねると、左脳の壊れた部分の周辺部分までもが動くようになったとか。

左脳の機能が失われているのが訓練で回復するんですよ?

であれば、多少委縮したりしても、訓練すれば回復すると思いませんか?

す、すごい話・・・

ネットワークの張り直しは可能、という勇気をもらえる話ではないでしょうか。

脳のネットワークを鍛えるには!

お酒を飲んでダメージを受けるのは主に前頭前野。お酒を飲んで影響を受けるのも前頭前野ですから、まぁ当然と言えば当然ですか。

前頭前野が司るのは強い意志や意欲。つまり強い意志を発揮しなければならないようなこと、

ちょっとした試練を乗り越えてやることで、前頭前野は鍛えられます。

例えばもう一杯飲みたいところを強い意志でやめる・・・とか(笑)

ツラい!それは、脳が鍛えられそうだ!!

それができないから、こうなる(笑)

それはまぁともかくとして、読み書き計算といったいわゆる「脳トレ」と言われるものも有効。

DSのゲームで何年か前に流行りましたね。

ネットで検索しても出てきますし、アプリもある脳トレ、あるいは100マス計算なんかも有効です。

さらに有効なのは料理。

料理といってもインスタントだのレトルトだのレンジでチン!じゃダメです。

それを料理と言っていいものか(笑)

材料を選んで洗って刻んで味付けには調味料からこだわり盛り付けにも工夫し・・・

と、実際の味はともかく一流レストランや料亭のような手間をかけた料理を目指すといいんですね。

料理前に作業の段取りをすることで頭を使ったり、

手先を使うことで脳が活性化したり、

この辺はアルコールで影響を受ける前頭前野を特に使う作業なんです。

さらに味覚、触覚、嗅覚、聴覚、視覚といった五感全てを使うので脳がまんべんなく活性化します。

ということは料理学校に行って本格的な料理を学べば脳が鍛えられるというわけ。

料理習いに来た女子と知り合えるかしら!?

とはいえ、料理学校に行っている間しか料理をしないんじゃぁ効果が続きません。

そこでお酒好きとしては、お酒のつまみに凝ったものを毎日何品か作ってみる、というのはいかがでしょうか。

おいしいつまみでおいしいお酒は飲めるわ、お酒飲んで委縮した脳も活性化するわ、いいことづくめですよ!!

そんなこと言って、おいしいおつまみでやたらと飲み過ぎたり、凝った料理を作ってる際の待ち時間の間に酒がばがば飲んだりすると、

料理による脳の活性化よりもお酒による脳へのダメージが上回ってしまいますので、ご注意を!!

そんなバカなコトをと言いつつ、往々にして酒飲みはこういうことをやりがちなんですよ・・・(笑)

アルコールが脳に与える影響のまとめ

・アルコールで脳は委縮しますが、必ずしも頭が悪くなったりボケるわけではありません
・タバコとお酒は、脳への影響としては最悪です
・脳細胞が委縮しても、脳のネットワークは張りなおせる!
・脳トレや、料理をして脳を鍛え、アルコールに強い脳を作りましょう!

脳トレをしたからお酒をたくさん飲んでも大丈夫、みたいな考え方をしがちですが、

それはちょっと多めに運動をしたから今日は甘いもの食べても大丈夫、みたいなダイエッターの考え方に似ています(笑)

たくさん歩いたから甘いもの食べても大丈夫=脳トレしたからお酒飲んでも大丈夫

結果、食べ過ぎ&飲み過ぎるんだけども

お酒は楽しくほどほどに、が基本の考え方だと言うに(笑)

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