アナタが日本酒を選ぶ基準となる!日本酒4つのタイプ

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自分好みの日本酒をどうやって探す?

現在、日本全国には約1600の酒蔵とそれ以上の銘柄があり、

高級なものからお求めやすいものまで、商品として流通している日本酒の数は4~5万種類にのぼります。

・・・いやいやいや。4~5万種類て。

単純に全部飲もうってだけで大変だし、

そのなかでも少量生産しかされていないものもあるし、

そもそも初心者は一体何を基準に選べばいいのか!?

と、不安になるほどの種類ですなぁ。

醸される土地、日本各地の食の嗜好や人の気質が反映され、多彩な日本酒が造られている、というわけです。

日本は単一民族国家なんて言われますが、だったらなんでこんなに日本酒がたくさん生まれるんでしょうねぇ(笑)

今回は、大まかではありますが、日本酒を大きく4つに分類する方法と、それぞれのお酒に合う料理について書こうかと思います。

自分に合った日本酒選びの最初のとっかかり、ヒントになればいいんですが・・・

しかし4~5万種類って・・・

4つの内一つが好き!ってなったとしても、そっから先1万種類以上の分類があるってことか!

ま、最初のとっかかり、ということで。あとはアナタの舌にお任せします(笑)

なお、アイキャッチ画像と内容には関係はございません(笑)

日本酒で重要なのは味と香り

アナタは日本酒を選ぶとき、何を基準に選びますか?

テレビやCMで見かけたもの?

ふるさとのお酒?

吟醸、大吟醸、純米酒といった酒の種類?

幻と言われるお酒を追求?

日本酒は同じ銘柄の中でも使用しているお米や製造方法が異なれば味わいは違います。
→八海山、久保田、越乃寒梅。日本酒有名銘柄のランク違いの違い

純米酒、吟醸酒といった分類を聞いたことがあるかと思いますが、

それですら精米歩合や原料の規定を満たしている、というだけで、香りや味わいには大きな差が生じます。

この間飲んだ大吟醸酒美味しかったな、お、これも大吟醸酒じゃないか、

なんて言って飲んでみたらもちろん美味しいのだけども味が全然違う・・・

といったことがあり得るわけです。

大吟醸酒の中にも甘口もあれば、辛口もある・・・というややこしい日本酒。

こんなややこしい日本酒を理解する目安として、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会の考案した4つの分類があります。

その4つの分類とは、「熟酒」「醇酒」「薫酒」「爽酒」の4つ。

華やかな香りの薫酒

軽快な味わいの爽酒

コクのある味わいの醇酒

複雑な香りと濃厚な味わいの熟酒

日本酒の個々の特徴は、舌で味わうだけでなく、香りも重要な要素のため、このような分類になります。

使用する酵母や酒造りの技法の違いによってさまざまな香りが出てきます。

例えば、花や果実、穀物の香り、等々、等々。

香りは味わいに加えて、料理との相性や飲用温度にも大きな影響を持ちます。

大まかですが、4つのタイプそれぞれに相性の料理の傾向や飲用温度、適した酒器であったり場に応じた楽しみ方があります。

この4タイプを把握することで、好みの味わいを発見しやすく、場の料理等にふさわしい日本酒選びをする助けになればうれしいです。

熟酒

成熟した複雑な旨味の存在感を持った日本酒です。3年以上の長期熟成酒特有の重厚で芳醇な味わいがあります。

黄金色に輝く色合いを持ち、とろりとした甘味によく練れた酸味が加わり丸く調和しています。

スパイスやナッツの香ばしさと熟成した複雑な旨味がともに口の中に広がります。香りを伴う風味の余韻が非常に長いお酒。

代表的な熟酒は、古酒や秘蔵酒と呼ばれるタイプ。干した果物やスパイス、樹木やお香のような香りの豊かさを持ち、ナッツやキノコの香りが強い旨味を予想させてくれます。

日本酒の中でも高価かつ希少性が高く、日本酒の未知の可能性と奥深さを感じるタイプです。

熟酒に合う料理

練れた香りと芳醇な味わいを持つ熟酒タイプは個性がはっきりしており、料理を選ぶ傾向にあります。

その反面、他のタイプでは対応が難しいジビエやコラーゲンの多い魚介、味付けの濃い料理に調和します。

油脂の多い料理や香ばしい風味の料理、スパイスの利いた料理と相性がいいんです。

熟酒を例えるなら好みはうるさいしちょっとクセがあるけど、いったん惚れるとものすごい尽くすタイプ、という感じでしょうか(笑)

和風料理ではウナギのかば焼き、猪鍋、味噌煮込みおでん、すき焼き等。

洋風料理ではカモのロースト、ブルーチーズ、牛テールシチューやミートソーススパゲティ等。

中華料理では北京ダックやフカヒレの姿煮、チンジャオロースや麻婆豆腐等の料理と相性がいいです。

醇酒

米の旨味がいきた王道酒であり、日本酒の原点。充実した旨味と、ほどよいミネラル味等々の深みある味わいが特徴です。

淡く黄色がかった色合いで、調和した甘味と酸味、心地よいほのかなミネラル味がふくらみ感のある旨味と渾然一体となっています。

とろりとした感触で充実した味わいを感じさせ、かつ後味に力強さがあり旨味の余韻がなが~く続きます。

代表的な醇酒は、生もと(もとは酉に元)や山廃系の日本酒。温度の違いにより味わいが様々な変化を見せ、

特に燗をすると旨味の複雑さとキレの良さを楽しめるお酒が多いです。

醇酒に合う料理

ふくよかな香りとコクのある旨味・味わいを持つ醇酒タイプは、4つのタイプの中で最も多彩な料理に合います。

発酵食品や風味豊かな食材にも対応でき、クリームやバターといった乳製品との相性もいいんです。

特に旨味が強い食材や香ばしく焼いた料理とよく調和します。

醇酒を例えるならいろんな人から人気のアイドル、しかもR&Bとかのアーティストともコラボできる実力派、って感じですかね(笑)

和風の料理では筑前煮、おでん、カニ味噌、トンカツ、カラスミや塩辛等。

洋風の料理ではビーフステーキ、クリームシチュー、サケのムニエル、ピザ、フライドチキン等。

中華料理では、焼き餃子、エビのチリソース、上海ガニ、八宝菜や酢豚と相性がいいです。

薫酒

華やかな果実・花・ハーブの香りが広がるお酒。余計な旨味成分・雑味が少なく、澄んだキレイな味わいとサラリとした後口が楽しめます。

無色、あるいは淡い色調で、華やかな含み香はありますが、味の余韻は少なく、切れ味が良い印象。

代表的な薫酒は大吟醸酒や吟醸酒。精米歩合が高く、吟醸酵母を使用したタイプが多いんですね。

低温発酵による花や果実などの華やかで透明感のある香りと爽やかなハーブや柑橘類の香りを併せ持っています。

薫酒と相性がいい料理

華やかな香りとさわやかな味わいを持つ薫酒タイプは、食前酒に向いていますが、かなり香りがはっきりしているため、料理を選ぶ傾向にあります。

甘味のある魚介類や、繊細な食材と比較的相性が良く、

素材の味を生かした料理、各種酢やハーブ、柑橘類を風味づけに使った料理と好相性。

薫酒を例えるなら、好みのタイプはキッチリ決まってて、他の男には目もくれないけど、でも、美人、って感じでしょうか(笑)

和風の料理であればアサリの酒蒸し、生ガキ、アナゴの白焼き、カニの浜ゆで、山菜のおひたし等。

洋風の料理であれば、シュリンプカクテル、シーフードサラダ、マグロのカルパッチョ、ホワイトアスパラガス等。

中華料理ならバンバンジー、生春巻き、冬瓜とカニのあんかけ、春雨サラダ等と相性がいいです。

爽酒

フレッシュ感が溢れ、シンプルテイストの日本酒です。酸味や苦み成分が少ないため、キンキンに冷やしても清涼感を持ちます。

薫酒と同じく無色あるいは淡い色調。さらりとした口当たりでなめらかなアルコール感。

優しい甘味とフレッシュな酸味、ミネラル感が爽やかさを引き立てる清涼な味わいで、旨味等が少なくシャープな後口を持ちます。

代表的な爽酒は生酒や生貯蔵酒、本醸造酒に吟醸酒。また、低アルコールの日本酒にも爽酒が多くあります。

香りは控えめで、穀類を思わせる香りや熟成香といった香りはほとんど感じられないタイプです。

爽酒と相性がいい料理

爽やかな香りと軽快な味わいを持つ爽酒タイプは、合わせられる料理の幅が広いです。

白身魚等のあっさりした料理や、出汁を使った料理、豆腐等のサッパリした食材や、野菜を使った清涼感のある料理、蒸し物等に適しています。

爽酒を例えるなら、クラス皆の憧れの美少女で、そのまま普通に結婚して普通に幸せになる、同窓会で会っても昔とイメージが変わらないタイプという感じでしょうか(笑)

和風の料理ではそば、寿司、冷奴や湯豆腐、だし巻き卵、クルマエビの塩焼き、卯の花やアユの塩焼き等。

洋風の料理ではロールキャベツ、オムレツ、白身魚のワイン蒸し、シタビラメのムニエル、スモークサーモン等。

中華料理では、かに玉、エビやカニのシュウマイ、イカの炒め物や小籠包等と相性がいいです。

まとめ

・熟酒は複雑な味わいを持ち、日本酒の中でも高級で希少なものです
・醇酒は様々な料理に合い、温度によって様々な表情を見せるお酒です
・薫酒は華やかな香りとサラリとした後口を持つ食前酒に向いたお酒
・爽酒は清涼な味わいでシャープな後口。サッパリした料理に合います

日本酒のタイプを知るのが、日本酒通への第一歩。

管理人としては、日本酒のタイプがどんな女子のタイプに当てはまるか妄想するのは以外と楽しかったので、アナタも試してみては(笑)

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