とあるワインに強い教授のお話し
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お酒に強い教授
これは私が大学生時代に出会ったお酒にとても強い教授の話なんだけど、
教授という立場にいる人ならよくあることなのかな、その教授も例にもれず大のワイン好き。
部屋には専用のワインセラーがあって、そこには常に世界中のワインがストックしてあるのよ。
もちろん昼間は飲まないよ、就業時間(研究室だとあってないようなものだけど)が終わってからね。
そのワインたちが開けられるのは、
新入生歓迎会とか、
OB・OGが訪ねてきたとか、
あとは論文が通った時、
学生が就職が決まった時など、
お祝い事、イベントの時にする飲み会の時。
飲み会の最初はビールとかチューハイとか安いお酒を飲むんだけど、
そろそろ良い具合に酔ってきたなぁというところで、
教授はおもむろに部屋に戻ってワインを持ってきて開けてくれるの。
お金の無い学生のお楽しみ
二十歳過ぎた学生にとってはワインなんて高級なお酒だから、
自分で買って飲むことなんて出来ないでしょ?
だから教授が開けてくれるワインをとても楽しみにしていたの。
教授もだんだん気持ちよくなっちゃって、ワインに関するうんちくが延々続くの。
今の私がワインを飲むようになったのもこの教授からかなりの影響を受けてるのよ。
まぁそんな楽しい飲み会なんだけど、教授のスイッチが入っちゃうとワインのうんちくに加えて研究の話とかおしゃべりが終わらないのよね。
ワインもどんどん開けてはくれて嬉しいのは嬉しいるのだけど、それよりも眠くて。
飲み会は毎回明け方まで続くの。
途中うまいタイミングで抜け出せればいいんだけど、なかなか難しくて帰れないのね。
社会人になった今なら終電があるので帰ります、とかなんとか言い訳して帰っちゃうけど、
学生時代は大学近くの寮に住んでるからみんなうまく断れなくて。
結局最後まで捉っちゃった数人で教授の相手をするのよ。
教授ってすごい!
さすがに外が明るくなってくるとお開きにはなるのだけど、
学生たちは家に帰らず研究室にそのまま泊まっちゃうことが多かったかなぁ。
それでも教授はちゃんと家に帰るの。
若干足元はふらついていたかな?
びっくりするのはそれからなんだけど、その日の9時には教授は何事もなかったかのように教授室にいて仕事してるのよ。
秘書さんが言うんだから間違いないよ。
誰よりも飲んでたの教授よ?
9時なんて他の学生たちはへろへろになってるっていうのに、
いったん帰宅してあっという間にすっきりしてまた研究室に戻ってきて、
何事もなかったかのように普通に仕事を始める。
教授になるような人は体力があって、
こんなにきちんとしている人じゃなきゃなれないんだなぁってその時痛感したよ。
卒業してからかなり経つけれど、今でも元気にされてるのかなぁ。
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